独立記念日を前にアメリカ各地で銃乱射事件が発生 イベント会場の治安に懸念の声

スマホでESTA申請はこちら 出発の72時間前までにお願いします
Menu

独立記念日を前にアメリカ各地で銃乱射事件が発生 イベント会場の治安に懸念の声

  • アメリカ
  • カンザス州
  • テネシー州
  • メリーランド州
  • 銃乱射事件
  • 銃規制

更新日 : 配信日 :

【アメリカ国内の新型コロナウイルス最新情報はこちら】

7月2日にメリーランド州ボルチモアの住宅地で銃乱射事件が起こり、2人が死亡し28人がケガをしました。公営住宅で行われていた地域行事の最中に何者かが銃を乱射し、18歳女性と20歳男性の死亡が確認され3人が重体です。アメリカでは4日の独立記念日を前に各地でイベントを開催していますが、治安の悪化が懸念されます。
ボルチモアの事件現場には数百人が集まっており、参加者は20~30発の銃声が聞こえたと説明。警察が捜査し詳しい状況を調べています。ボルチモアのスコット市長は、「街に違法な銃器があふれ、本来持つべきではない人間が銃を手にしています。この惨劇は銃による暴力と違法な所持の問題を示すものです」と述べ銃規制の必要性を訴えました。事件の報告を受けたメリーランド州のムーア知事は、「私たちは国家として分別なき暴力行為を防ぐため、できる限りの対策を続けます」とコメント。ムーア氏は5月に銃規制の強化法案に署名しましたが、全米ライフル協会が反発し州知事を告訴しています。
また、テネシー州メンフィスでも2日に複数の銃撃事件が発生。エルビス・プレスリー大通りの3300ブロックで女性が射殺され、アードモア・ストリートにおいても同様の事件が起こりました。事件から3時間後にはグレンブルックで男性が銃撃により負傷。東メンフィスでは4人が撃たれ、うち1人は現場で死亡が確認されました。
カンザス州ウィチタでは1日にナイトクラブで発砲事件があり、2人が死亡し7人が負傷。パーティーに参加していた大勢の若者に向けて複数の犯人が銃を乱射し現在も逃走中です。先月15日にはニューメキシコ州で18歳による銃乱射事件が発生し、相次ぐ惨事にアメリカ政府が強い懸念を表明。6月18日は奴隷解放を祝う「ジューンティーンス」の会場で銃乱射事件が多発し、今年に入り338件の銃乱射事件が報告されています。
これまで米国内にて発生した銃乱射事件のワーストランキングは以下の通りです。(死者は犯人を除く)
1位:ラスベガス・ストリップ広場銃乱射事件(2017年) 死者59人
2位:オーランド銃乱射事件(2016年)  死者50人
3位:バージニア工科大学銃乱射事件(2007年)  死者32人
4位:サンディフック小学校銃乱射事件(2012年)  死者27人
5位:サザーランドスプリングス教会銃乱射事件(2017年)  死者26人
6位:ルビーズ銃乱射事件(1991年)  死者23人
7位:エルパソ銃乱射事件(2019年)  死者22人
8位:サン・イシドロ・マクドナルド銃乱射事件(1984年)  死者21人
9位:ロブ小学校銃乱射事件(2022年)  死者21人
10位:テキサスタワー銃乱射事件(1966年)  死者17人
10位:マージョリー・ストーンマン・ダグラス高校銃乱射事件(2018年)  死者17人

参考元:CNNNews3GVA