
更新日 : 2023/11/08

更新日 : 2023/10/24

更新日 : 2023/10/11

更新日 : 2023/11/19

更新日 : 2023/11/08

更新日 : 2023/09/14
更新日:2023/11/21
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”ビッグアイランド”の愛称で知られるハワイ諸島最大の島、ハワイ島には西側にエリソン・オニヅカ・コナ国際空港(通称:コナ空港)と東側にヒロ国際空港の2つの主要空港があります。そのうち日本との直行便を運航しているのがエリソン・オニヅカ・コナ国際空港です。日本からハワイ島への旅行や、ハワイ島を経由してホノルル行きの乗り継ぎが可能となります。またホノルル滞在中にハワイ島へ短期間の旅行をする際にも利便性が高いエリソン・オニヅカ・コナ国際空港の利用方法や、周辺のスポットなど詳しく紹介します。
ハワイ州ハワイ島西部に位置する国際空港、エリソン・オニヅカ・コナ国際空港。溶岩台地の上にある平屋のオープンエアで、南国の雰囲気が漂う空港です。2017年1月に”コナ国際空港”から現在の”エリソン・オニヅカ・コナ国際空港”に改称されました。新名称は、ハワイ島コナ出身の日系アメリカ人で初の宇宙飛行士となったエリソン・オニヅカ氏が由来となります。1986年にスペースシャトル”チャレンジャー”に乗り込み、打ち上げ直後の空中爆発で亡くなった彼の栄誉を称えて名付けられました。日本と繋ぐ直行便が就航し、羽田、成田間を往来しています。新型コロナウイルス流行の影響を受けて日本とコナ間の直行便は一時運休していましたが、2022年8月に約2年半ぶりに再開しています。コロナ禍に一部リニューアルされたエリソン・オニヅカ・コナ国際空港では、初となる空調設備のあるゲートが新設されました。入国時に顔認証システムを導入するなど、昔ながらの雰囲気を残しつつ、より快適なシステムへと進化しています。
エリソン・オニヅカ・コナ国際空港(KOA)は、ハワイアン航空と日本航空(JAL)の直行便が日本との間を運航しています。滑走路は1本でターミナルはターミナル1、ターミナル2、ターミナル3、の3つです。ターミナル1とターミナル2が主な旅客機の発着に使用され、ターミナル3は少人数乗りの小型飛行機専用のコミューターターミナルとなります。ホノルルまでは約50分で到着するため、現地住民も多く利用しています。
2022年には国際線ターミナルとゲート11番が新設されました。新しいゲート11番はエアコン完備で充電コンセントも設置された機能性に優れた待合室があります。なお、それ以外の設備は変わらず、昔ながらのゆったりとした空間となっています。搭乗エリアはオープンエアの中庭のような雰囲気なため、一部に屋根がない場所もあります。飛行機の乗り降りはボーディングブリッジは使用せず、直接徒歩でゲートから駐機場へ行き、階段や傾斜台を利用して飛行機に乗り込みます。
日本からエリソン・オニヅカ・コナ国際空港に到着する方を対象に、乗り継ぎに関わらず入国審査があります。エリソン・オニヅカ・コナ国際空港からハワイ州の離島へ乗り継ぐ場合も、最初の到着地となるエリソン・オニヅカ・コナ国際空港で審査が行われます。入国審査は基本的に自動入国審査端末(APC Kiosk)の利用となります。画面の指示に従いパスポートと指紋の読み取り、顔写真の撮影、税関に関する質問の回答をすると最後に入国審査終了のレシートが印刷されるので、税関検査場にて提示しましょう。
乗り継ぎ便が同じ航空会社で乗り換える時間がない場合は、荷物を受け取らずに最終目的地で受け取ります。それ以外は経由地のエリソン・オニヅカ・コナ国際空港で一旦受け取り、預け直す必要があります。搭乗した便名とターンテーブルの番号を手荷物受取所の掲示板で確認してから荷物を受け取り、チェックインカウンターで預け直します。予め出国時のチェックインカウンターで必要か否かを確認しておきましょう。
税関検査ではパスポートと、入国審査の自動入国審査端末(APC Kiosk)終了後に受け取った紙を提示します。税関申告書は必要ありません。
乗り継ぎ便のチェックインカウンターで搭乗手続きと荷物の預け入れを行います。国際線から国内線に乗り継ぐ場合、預け入れ荷物の重量制限が異なる場合があります。通常は、国内線は制限が少ないですが、事前に航空会社の公式ウェブサイトで確認しましょう。
掲示板で出発の搭乗ゲート番号を確認します。搭乗券に記載されている番号から変更される可能性があるので、掲示板での再確認が必須です。
手荷物検査場へ進み、セキュリティチェックを受けます。
掲示板で再度確認したゲートへ進み、搭乗します。
上記の内容は変更の可能性があります。正確な情報は公式ウェブサイトを参照ください。
上記の内容は変更の可能性があります。正確な情報は公式ウェブサイトを参照ください。
上記の内容は変更の可能性があります。正確な情報は公式ウェブサイトを参照ください。
上記の内容は変更の可能性があります。正確な情報は公式ウェブサイトを参照ください。
手荷物受取所から外へ出るとタクシー乗車の標示があります。もしくは、出口で”TAXI”と書いたサインを持ち待機するスタッフ(ディスパッチャー)に声をかけ、タクシーに乗ります。予め行き先を伝えて、大まかな料金と到着時間を確認すると安心です。道路状況により所要時間と料金が異なりますが、最初に確認しておきましょう。
カイルア・コナ:約15〜20分
ヒルトン・ワイコロア・ビレッジ:約30分
カイルア・コナ:約25ドル〜30ドル
ヒルトン・ワイコロア・ビレッジ:約65ドル〜70ドル
エリソン・オニヅカ・コナ国際空港にあるレンタカー会社は、アラモ、スリフティー、バジェット、ハーツ、エンタープライズなどです。シーズンによっては混雑するため渡航が決まったら早めにオンラインで予約をしましょう。手荷物受取所から外に出て、道路を渡った先にレンタカー会社へ向かうバスが停車しています。予約した会社のバスに乗車して営業所で車を借りて出発します。ハワイでは入国から1年以内であればパスポートと日本の免許証で運転が可能です。レンタカーを借りる際はクレジットカードの提示が必要な場合があるので忘れずに持参しましょう。
カイルア・コナ:約15〜20分
ヒルトン・ワイコロア・ビレッジ:約30分
各レンタカー会社の公式ウェブサイトにて確認
エリソン・オニヅカ・コナ国際空港とホテル間の送迎シャトルバスは、”スピーディーシャトル”があります。スピーディーシャトルの利用はオンラインでの事前予約となります。エリソン・オニヅカ・コナ国際空港までの到着時間、宿泊先のホテル、人数を入力すると料金が表示されます。順番にホテルを回るためタクシーよりは時間を要しますが、道路の混雑状況に関わらず固定料金で運行するため安心です。乗車場所は手荷物受取所から外へ出て、道路を渡った先になります。
配車アプリのUber(ウーバー)とLyft(リフト)はエリソン・オニヅカ・コナ国際空港でも利用が可能です。事前にアプリをインストールして登録を行い、Wi-Fiかデータローミングでインターネットに接続して配車を依頼します。乗車場所にエリソン・オニヅカ・コナ国際空港と入力すると、利用可能なドライバーと車種、料金、到着時刻が表示されます。ドライバーを選択した後に乗車場所へ移動して車が到着したら、ドライバーに間違いがないかナンバープレートを確認して乗車しましょう。タクシーよりも低額ですが、利用する時間帯や道路状況により料金が異なります。予めよく確認してから依頼しましょう。
ハワイ島の公共バス”Hele-On Bus”(へレオンバス)はエリソン・オニヅカ・コナ国際空港にも停車しますが、運航数が限られます。基本的にHele-On Busは島民の通勤ルートとスケジュールに合わせているため、旅行中の移動手段としてはおすすめしません。
日本からエリソン・オニヅカ・コナ国際空港に到着した場合は入国審査があるため、乗り継ぎには余裕を持って2時間程設けておくと良いでしょう。比較的小さな空港でゲート間の移動には時間がかかりません。ただし、入国審査やチェックインカウンター、手荷物検査場が混み合う可能性があります。乗り継ぎ便の搭乗手続きや手荷物の預け直しが必要な場合に備えて、時間に余裕をもって航空券の手配をするのがおすすめです。
エリソン・オニヅカ・コナ国際空港内にあるハワイアン航空のラウンジは現在休業中です。搭乗エリアのレストランか、新設されたゲート11番以外は休憩できるエリアがオープンエアのベンチしかないため、長時間の滞在には向きません。乗り継ぎまで数時間待つ場合は一旦空港を出て、観光を楽しむのがおすすめです。空港周辺のコナ地区にあるスポットを紹介します。
空港の南側に位置する敷地の約半分が海になっている国立公園です。古代ハワイアンが使用していた養魚場と、彼らの生活の様子や歴史が垣間見える観光スポットになります。公園内にはハイキングトレイルがあり、ヘイアウ(神殿)やペトログリフなどの史跡、ウミガメや固有種の鳥類をはじめとするハワイの野生生物を見ることができます。また、海岸に広がる黒い溶岩と白砂のコントラストはこのエリアでしか観賞できない絶景です。
旧コナ空港跡地でもあった州立の保養地で、美しい夕日を見ることができる絶景スポットです。この場所は第二次世界大戦中に滑走路が造設され、1949年に開設した旅客ターミナルでは多くの旅行者に利用されてきました。1970年に現在のエリソン・オニヅカ・コナ国際空港の場所へと移った後、1976年に跡地は公園として整備され、現在は地元の人達にとっての憩いの場となっています。
カイルア・ピアの対面に位置する小さな半島で、国定歴史建造物に指定された古代ハワイアンのヘイアウ(神殿)がある場所です。15世紀にハワイ島のリロア王の時代に建設され、ハワイ四大神の一神である農耕の神”ロノ”が祀られていました。1800年代にカメハメハ1世が復元した後、1819年にここで亡くなったため、カメハメハ1世最後の地とも言われています。これらの歴史が紡がれて現在もハワイアンにとっての聖地であり、大切に保護されています。
カイルア・コナの町を南下した場所にあるサンゴ礁に囲まれたビーチです。1500年代にハワイアンたちが造設した防波堤により波が常に穏やかなため、シュノーケリングに最適なスポットになります。ウミガメが来ることでも知られ、駐車場やトイレなど設備が整う気軽に楽しめる場所ですが、足元の溶岩石やサンゴ礁で怪我をしないようウォーターシューズを持参しましょう。
上質なハワイ島産カカオを使用したチョコレートブランドで、工場・農場見学ツアーも行われています。訪れた際にはカカオの果樹園を歩き、丁寧に生産されたミルク、ダーク、レアなクリオロ・チョコレートを試食してみましょう。工場・農場見学ツアーはオンラインで事前予約が必要です。料金は1人あたり25ドル、6〜12歳は10ドル、5歳以下は無料になります。
ハワイ産ビールの有名ブランド”コナ・ブリューイング・カンパニー”のブリュワリー&レストラン・パブの本店です。当ブランドのビール全種類が味わえる以外にも、窯焼きのピザをはじめフードメニューも豊富に揃うため、ビール好きだけでなく食事を楽しむ訪問客で賑わっています。ここに来たら通常出荷されない季節限定のビールも見逃せません。広々としたパティオでビールを飲みながらゆったりと時間を過ごしてみましょう。
日本でも有名なUCC(上島珈琲)が1989年にハワイ島に設立した直営コーヒー農園です。フアラライ山の裾野に総面積約16ヘクタールのコーヒー農園があり、コナの町を一望できる絶景が広がっています。敷地内にあるキオスクでコーヒー豆が購入でき、ショップではチョコレート菓子やコーヒーの収穫時に使用するオリジナルバッグなどのギフトに最適な商品も手に入ります。また、オンラインの事前申し込みで焙煎体験ツアーの参加も可能です。
ハワイ島コナ沖の海洋深層水を利用したアワビの養殖場”ビッグアイランド・アバロニ”。養殖場の隣にはバーベキュー施設があり、セットになった食材を事前予約して自分たちで自由に焼きながら楽しめます。食材はビッグアイランド・アバロニのアワビをはじめ、ハワイ島産のグラスフェッドビーフや地元農家の採れたて野菜など、新鮮なハワイ島の恵みがたっぷり詰まっています。さらには食材だけでなく、厳選されたシーズニングソースやアルコールも一緒に堪能できるのもポイントです。
ハワイ島沖深海から汲み上げた海洋深層水をろ過して採取した、天然のシーソルトを販売している”シーソルト・オブ・ハワイ”。ソルトファームがコナの海岸にあり、買い物が楽しめる以外にも工場見学ツアーも行われています。事前予約をしてツアーに参加すれば、ハワイの文化とシーソルトやミネラルの仕組みについて学び、様々な種類の塩を野菜や果物に合わせて味見ができます。ここでしか手に入らないハワイ産ピュアソルトを目と舌で味わってみましょう。
今では世界的に有名なコナコーヒーですが、その起源は1800年代まで遡り、コーヒー栽培に尽力して産業の繁栄に大きく貢献した日系移民の支えがあったと言えるでしょう。1925年に日系1世となる内田ファミリーが開設した”内田コーヒー農園”は、”コナコーヒー・リビング・ヒストリーファーム”と呼ばれる施設で、現在は当時の農園生活を再現した野外博物館となっています。1920年代の母家(おもや)でご飯を炊きおむすびを食べていたという日系移民農家ならではの様子が垣間見えます。
ハワイ島の黒い溶岩に覆われた海岸に立つエリソン・オニヅカ・コナ国際空港には、施設のリニューアルを経て新しさも加わりながら、昔ながらの古き良き時代の名残が感じられます。ハワイ島の中でも観光の中心エリアにあるため、周辺のビーチリゾートや古代ハワイアンの史跡、コーヒー農園など見逃せない観光スポットへのアクセスが容易です。オアフ島ホノルルとは異なる昔懐かしいハワイの魅力に気兼ねなく触れてみませんか。
日本からハワイ州ハワイ島エリソン・オニヅカ・コナ国際空港へ渡航の際は、アメリカの他州へ渡航する際と同様にESTA(エスタ)の事前申請・認証が必要です。ESTA(エスタ)は、VWP対象国の市民が短期アメリカ渡航の際に必須の電子渡航認証システムです。ビザを取得せず、90日以下の観光目的でアメリカへ入国するすべての方(年齢を問わず)に義務付けられています。申請はオンラインで行い、認証後は2年間有効となります。ただし、パスポートの有効期限が2年以内の場合、パスポートの期限をもってESTA(エスタ)も失効となります。渡航の72時間前までに申請することが推奨されていますが、なるべく時間に余裕をもって手続きを済ませ、渡航に問題がないよう準備することをおすすめします。