日本のパスポートでビザが必要な国/不要な国は?

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日本のパスポートでビザが必要な国/不要な国は?

ビザの取得が必要な国は33か国

渡航の際にビザの取得が必要な国は33か国

日本のパスポート所有者は190か国以上の国・地域へビザなしでの渡航が認められますが、以下の33か国は原則としてビザの取得が必要となります。(2023年4月現在)

ロシア、北朝鮮、アルジェリア、アンゴラ、ブルキナファソ、ブルンジ、カメルーン、チャド、中央アフリカ、コンゴ共和国、コンゴ民主共和国、コートジボアール、赤道ギニア、エリトリア、ガンビア、ガーナ、リビア、マリ、ニジェール、ナイジェリア、シエラレオネ、南スーダン、イラク、シリア、サウジアラビア、イエメン、キューバ、ナウル、アフガニスタン、ブータン、トルクメニスタン、パキスタン、リベリア

※アライバルビザ(空港や海港到着後に取得可能なビザ)にて入国可能な国は含みません。
※2023年10月1日より、ブラジル渡航の際はビザの取得が必要です。

上記の国へ渡航する日本国籍の方はビザの取得が必須となりますが、国によりビザの種類や滞在可能な期間が異なるため注意が必要です。詳細は「外務省の駐日外国公館リスト」にて連絡先を確認し、ビザ取得と渡航に関する最新情報をお問い合わせください。
入国時にビザを必要とする国の大半は、「相互査証免除協定」に基づいた政策を推進しています。同協定を締結した両国の市民は原則として入国時にビザの取得が免除されますが、主義の違いや経済格差を理由に取得を義務付けている国もあります。このページでは渡航の際にビザが必須となる国と主な理由について解説します。

南アメリカ地域 ブラジル(2023年10月1日よりビザが必要となります)

ブラジル政府は2023年10月1日より、観光などの目的で入国する日本国籍の渡航者に対しビザの取得を義務付けると発表しました。日本国籍者へのビザ免除措置は2019年6月17日より適用されていますが、2023年9月末を以て撤廃されるため注意が必要です。
ブラジル政府は相互主義に基づくミラー外交を行っており、入国措置においても相手国と同等の条件を求めています。2022年より新大統領に就任したルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルヴァ氏は、ミラー外交を強化しこれまでのビザ免除措置の見直しを表明。現時点で日本、アメリカ、カナダ、オーストラリアの市民は90日以内の観光や短期ビジネスに限りビザの取得が不要ですが、2023年10月1日以降に渡航する際はビザの取得が必須となります。
ブラジル政府は国外からの渡航者に対してESTA(エスタ)と同様の電子渡航認証制度を導入する予定ですが、申請方法などの詳細は今後明らかになる見通しです。
詳細は「ブラジル政府がアメリカや日本市民に対するビザ免除制度撤廃へ 10月1日より施行」をご確認ください。

欧州地域 ロシア

ヨーロッパに属する地域では唯一ロシアのみが日本国籍者に対してビザ取得を要求しています。ロシアは同じ社会主義国家として親交が深かったキューバなど僅かな国を除き、ほとんどの国の国民に対してビザ取得を求めております。日本の場合は特例として一部の北方領土に限り、期間限定でビザなしでの入国を試験的に行っておりますが、ロシアへの入国が認められる方については事前審査や制限があります。北方四島についての外交は両国間において重要課題として位置づけられており、今後の入国のあり方についても影響が及ぶものとして注目されています。

カリブ地域 キューバ

社会主義の政策を打ち出しているキューバも、ロシアと同様に日本国籍者に対しビザ取得を義務付けています。キューバは近年、半世紀ぶりにアメリカとの外交が復活したこともあり、観光客も増加傾向にあります。アメリカに近い地域に位置するキューバは今後も外国人渡航者が増加するものと推測されるため、入国のビザ制度に関しても免除や改訂となることが予想されます。

中東地域 イラク、シリア、サウジアラビア、イエメン

中東に位置するイラク、シリア、サウジアラビア、イエメンは日本国籍者だけでなく、非常に多くの国民に対して入国を制限していることで知られています。内戦などにより情勢が非常に緊迫しているため、日本政府や外務省ではこれら4か国への渡航を控えるよう喚起しています。特にサウジアラビアについては一般的な観光でのビザ取得はほぼ不可能となっており、ビジネス目的での渡航であってもビザ取得が難しい状況にあります。現在、サウジアラビアがビザを免除している国は隣国のアラブ首長国連邦、オマーンのみですが、今後の情勢が安定することにより、観光ビザの取得が可能となるとの見方もあります。

アジア地域 北朝鮮、パキスタン、アフガニスタンなど

日本と同じアジア地域であっても渡航に際しビザ取得が必須となる国が5か国あります。北朝鮮、パキスタン、アフガニスタン、ブータン、トルクメニスタンについては日本だけでなく、ほぼ全ての国について渡航の際にビザ取得を義務付けております。これら5か国は、これまで軍事政権や独裁政権が続いた影響により、積極的な外交施策を取らなかったことが理由として挙げられます。北朝鮮に関しては現在も独裁的な軍事政権が続いている状況ではあるものの、アメリカとの関係が良好となる兆しが見えつつあるため、今後の入国制限についても注目が高まることでしょう。

オセアニア地域 ナウル

オセアニアに位置するナウルはバチカン、モナコに次いで世界で3番目に面積の小さな国です。ミクロネシア諸島に属する小さな島国であり、日本だけではなく世界のほとんどの国に対しビザ取得を義務づけています。同じオセアニアに位置するオーストラリアやニュージーランドの国民であっても入国の際はビザが必要となりますが、ミクロネシア、ポリネシア、メラネシアに属する諸国に対してのみアライバルビザ(空港や海港到着後に取得可能なビザ)を取得することで入国を許可しております。日本国籍の方が観光などでナウルへ渡航する場合は、ビザの取得をご検討ください。

アフリカ地域 ガーナ、ギニア、カメルーンなど

日本国籍者が渡航する際にビザが必須となる国は33か国ありますが、その大半はアフリカ地域で占めています。
アフリカ地域にてビザが必要となる国は下記の22か国となります。

アルジェリア、アンゴラ、ブルキナファソ、ブルンジ、カメルーン、チャド、中央アフリカ、コンゴ共和国、コンゴ民主共和国、コートジボアール、赤道ギニア、エリトリア、ガンビア、ガーナ、リビア、マリ、ニジェール、ナイジェリア、シエラレオーネ、南スーダン、ギニア、リベリア

これらの国々は内戦などの影響で情勢が不安定であり、外国人の出入国を非常に警戒しております。そのため、今後も入国に際してビザ免除制度が採用される可能性は低いものと思われます。日本政府もこれらの国々への渡航はなるべく控えるよう促しているため、渡航をご検討の方は当該大使館へのご相談をお勧めいたします。

日本のパスポート所有者がビザなしで渡航可能な国・地域

日本のパスポート所有者は、ビザを取得せずに以下189か国への渡航が認められます。(2023年7月現在)

ビザを取得せずに渡航可能な国・地域

アジア圏 バングラデシュ、ブルネイ、カンボジア、中国、香港、インド、インドネシア、カザフスタン、キルギス、ラオス、マカオ、マレーシア、モルディブ、モンゴル、ミャンマー、ネパール、フィリピン、シンガポール、韓国、スリランカ、台湾、タジキスタン、タイ、東ティモール、ウズベキスタン、ベトナム、パキスタン
欧州圏 ボスニア・ヘルツェゴビナ、ブルガリア、クロアチア、キプロス、チェコ、デンマーク、エストニア、フェロー諸島、フィンランド、フランス、ドイツ、ジブラルタル、ギリシャ、グリーンランド、ハンガリー、アイスランド、サンマリノ、セルビア、スロバキア、スロベニア、スペイン、スウェーデン、スイス、ウクライナ、イギリス、バチカン市国、アルバニア、アンドラ、アゼルバイジャン、ジョージア、オーストリア、ベラルーシ、ベルギー、アイルランド、イタリア、コソボ、ラトビア、リヒテンシュタイン、リトアニア、ルクセンブルク、ノルウェー、ポーランド、ポルトガル、ルーマニア、オランダ、マルタ、モルドバ、モナコ、モンテネグロ、北マケドニア共和国
アフリカ ボツワナ、カーボベルデ、コモロ、セネガル、ソマリア、南アフリカ、セントヘレナ、タンザニア、トーゴ、チュニジア、ウガンダ、ザンビア、ジンバブエ、エジプト、エスワティニ、エチオピア、ギニアビサウ、モーリシャス、レソト、マダガスカル、マヨット、マラウイ、モーリタニア、モロッコ、モザンビーク、ナミビア、ルワンダ、サントメ・プリンシペ、レユニオン、シエラレオネ、ガボン、ブルンジ
カリビアン アンギラ、アンティグア・バーブーダ、蘭領アルバ、バハマ、バルバドス、英領ヴァージン諸島、英領ケイマン諸島、蘭領キュラソー、セントマーチン島、ボネール、シント・ユースタティウスおよびサバ 、英領モントセラト、プエルトリコ、セントクリストファー・ネイビス、セントルシア、セントビンセント・グレナディーン、トリニダード・トバゴ、タークス・カイコス諸島、米領ヴァージン諸島、ドミニカ国、ドミニカ共和国、グレナダ、ハイチ、ジャマイカ
中東圏 アルメニア、バーレーン王国、イラン、イラク、イスラエル、クウェート、レバノン、パレスチナ自治区、カタール、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、オマーン
アメリカ・オセアニア 他 米領サモア、オーストラリア、クック諸島、アメリカ、アルゼンチン、ベリーズ、バミューダ、ボリビア、カナダ、チリ、コロンビア、ベネズエラ、コスタリカ、エクアドル、エルサルバドル、フォークランド諸島、仏領ギアナ、グアテマラ、ガイアナ、ホンジュラス、メキシコ、ブラジル、ニカラグア、パナマ、パラグアイ、ペルー、スリナム、ウルグアイ、フィジー、仏領ポリネシア、グアム、キリバス、マーシャル諸島、ミクロネシア、ニュージーランド、ニウエ、ニューカレドニア、北マリアナ諸島、パラオ共和国、パプアニューギニア、サモア、ソロモン諸島、トンガ、ツバル、バヌアツ

主要国のビザ以外に必要な入国条件

国・地域 ビザと電子渡航認証に関する要件 電子渡航認証 有効期限
アメリカ 90日以内の観光、短期商用、乗り継ぎ(トランジット)を目的として渡米する際はビザの取得を不要とし、電子渡航認証ESTA(エスタ)の申請にて入国が認められます。 ESTA(エスタ) 2年間
EU加盟国 90日以内の観光、短期商用、乗り継ぎを目的としてEU加盟国(27か国)へ渡航する際はビザの取得を不要としていますが、2024年より電子渡航認証ETIAS(エティアス)の事前申請が必須となります。 ETIAS(エティアス) 2年間
カナダ 6か月以内の観光、短期商用、知人・親族への訪問等を目的としてカナダへ渡航する際はビザを不要とし、電子渡航認証eTA(イータ)の取得にて入国が認められます。また、空路を利用してカナダ国内で乗り継ぎを行う場合もeTA(イータ)が必要です。 eTA(イータ) 3年間
オーストラリア 3か月以内の観光、商用、ボランティア活動等を目的としてオーストラリアへ渡航する方は、電子渡航認証ETAS(イータス)またはサブクラス600(訪問ビザ)の取得が必要となります。 ETAS(イータス) 1年間
韓国 観光や商用を目的として90日以内の韓国滞在を希望する際はビザの取得が免除されますが、渡航前にK-ETA(ケーイーティーエー)の申請が必要です。ただし、乗り継ぎの際は空港エリア内で留まる旨を条件に申請が免除されます。
※2024年12月31日までの措置として日本を含む22か国のパスポートを所有する市民は、90日以内の観光や短期商用での滞在に限りK-ETA(ケーイーティーエー)の取得は不要です。
K-ETA(ケーイーティーエー) 2年間
スマホでESTA申請はこちら 出発の72時間前までにお願いします

更新日 : 2023/12/26