2020年 新たなパスポートデザインを導入

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2020年 新たなパスポートデザインを導入

2020年3月に日本のパスポートのデザインが変更となり、外務省は新デザインに葛飾北斎の浮世絵を採用することを発表しました。
2020年の東京オリンピック開催にむけ、様々な活動や取り組みで盛り上がっている日本。
世界的に有名な浮世絵師・北斎の作品を施した日本らしい新パスポートは国内のみならず、諸外国からの注目も集めることでしょう。
このページでは2020年から導入が決まった日本の新しいパスポートについて詳しく解説します。

パスポートデザインを変更する目的とは

パスポートデザインを変更する目的とは

日本国のパスポートデザイン変更の理由として、パスポートの偽造対策が挙げられます。
2018年CNNより発表された「ビザなしで渡航できる国・地域の数を比較した世界のパスポートランキング」で1位に輝いた日本。
今年2019年発表の同ランキングの最新版でも日本が依然トップであることが発表されています。この結果は日本国パスポートの世界的な信用の高さを表しており、現在、日本のパスポートは世界190カ国の国・地域へビザなしで一定期間の渡航・滞在が可能です。
このような理由から日本のパスポートは窃盗などの被害も多く、偽造・なりすまし取得による犯罪も多数発生しています。
2020年には東京オリンピック開催のため、外国からの来訪者が大幅に増加することが予想されており、今回のパスポートデザインの変更はパスポートの偽造や窃盗による犯罪を未然に防ぐ意図があります。これまでパスポートには個人情報が書き込まれたICチップを埋め込むなど、様々な偽造対策を施してきました。
今回実地されるパスポートデザインの変更箇所は、査証欄の見開きページ24箇所となり、偽造に必要な箇所を多数作成することにより偽造防止策をさらに強化した仕様となります。

パスポートの新デザインは葛飾北斎の浮世絵

今回、新たな日本のパスポートデザインに採用されたのは葛飾北斎の浮世絵「冨嶽三十六景」。
赤富士が描かれた「凱風快晴」や、荒波が印象的な「神奈川沖浪裏」は国外でも知名度が高く、特に「神奈川沖浪裏」は海外では通称“The Great Wave”と呼ばれており、ロシアの首都モスクワの団地の壁画として描かれるなど人気を博しております。

パスポートの新デザインは葛飾北斎の浮世絵

葛飾北斎(1760年―1849年)

東京都墨田区生まれの浮世絵師で、90年にも及ぶ長い生涯のうち数多くの名作を残す。
1867年パリ万国博覧会にて日本の美術工芸品と共に浮世絵が紹介され、その大胆な構図・明るい色彩は、ヨーロッパの芸術家たちに多大なる影響を与え、のちの印象派誕生のきっかけとなった。
西洋美術界に大きな進展を与えた北斎は1960年ウィーンで開催された世界平和評議会にて、世界の文化巨匠として顕彰され、1998年にはアメリカの雑誌『ライフ』で「この1000年でもっとも偉大な業績を残した100人」として、日本人で唯一選出された。
今回のパスポートデザイン変更にあたり、「冨嶽三十六景」より10年旅券は24作品、5年旅券はそのうち16作品を選出。
見開きごとに1作品がプリントされており、全ページ異なるデザインとなります。
「日本的なデザイン」をコンセプトにパスポートの新デザインとして選考された北斎の浮世絵。国内外を問わず高い評価を得ており、かの有名なゴッホにも強い影響を与えたと言われています。
現在でも世界中に多くのファンがいる北斎の作品がパスポートに採用されることにより、クールジャパンのアピールにもなることでしょう。

外務省 パスポート採用全24作品(PDF)

https://www.mofa.go.jp/mofaj/files/000157656.pdf

日本のパスポートの歴史

日本のパスポートの歴史

海外渡航に必須であるパスポートですが、日本で初めてパスポートが発券されたのは慶応2年。
商業や就業のために海外渡航する者に対し、江戸幕府が発給したものが最初であるとされています。
形状は賞状のような形をしており、明治~大正初期までは同様に紙の形状をしていました。大正9年にフランスで開催された国際会議にてパスポートの形態が国際的に統一され、現在のパスポートのように冊子型になったのは大正15年頃。
その後、太平洋戦争があり、しばらく諸外国への渡航は規制されていましたが、昭和39年に海外渡航が再度自由化。
当時、パスポートの有効期限は2年でしたが、昭和45年には有効期限5年、平成7年には有効期限10年のパスポートが登場しました。
しかし、平成13年のアメリカ同時多発テロを受け、国際的にパスポートの偽造対策強化が進み、平成18年には現在のパスポートにも採用されているICチップ搭載のIC旅券が誕生。
現在、世界各国から信頼を得ている日本のパスポートですが、長い歴史を経て、偽装・変造を防ぐ技術も同時に発達しました。
下記のように、現在日本紙幣にも利用されている技術がパスポートにも施されています。

外務省 旅券のあゆみ(PDF)

https://www.mofa.go.jp/mofaj/files/000432934.pdf

凹版印刷・潜像模様

パスポートをめくるとザラザラと盛り上がった印刷になっているページがあり、これらは「凹版印刷」という特殊印刷技術を利用しています。
またパスポートの別の箇所には同様に特殊印刷技術を利用した、一件変哲もない模様を傾けると文字が浮かびあがる「潜像模様」という仕掛けを施している箇所があります。

すかし模様

本人写真や個人情報が記載されている身分事項ページには多くの偽造防止対策が施されているが、そのページに利用されている技術の一つが「すかし」。パスポートの身分事項ページの裏からライトを当てると、日本の象徴でもある富士山と桜が浮かび上がる仕様になっています。

パスポートは世界で通用する身分証明書であり、海外渡航の必需品です。今回の査証欄のデザイン変更、ICチップのアップグレードと、不正アクセス防止効果がより高いものに改められます。
日本のパスポートはセキュリティ面や安全性が一層強化され、今後も国内外からの注目を集めることでしょう。

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更新日:2019/7/12