モニュメントバレーの魅力や気温、観光スポットを解説

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モニュメントバレーの魅力や気温、観光スポットを解説

更新日:2024/04/10

モニュメントバレーの魅力や気温、観光スポットを解説

アメリカの原風景とも言われる“モニュメントバレー“。赤茶けた巨大な岩が点在する大地は自然が作り出した地形として、訪れる人に地球の偉大さを伝え続けています。また数々の映画のロケ地に使われ、人気の観光スポットとしても有名です。ここでは気候や歴史などの基本情報に加え、おすすめの絶景スポットや見どころ、アクセス方法、注意点などを詳しく紹介します。

モニュメントバレーとは

アメリカの西南部、ユタ州とアリゾナ州の境に広がる地域一帯を“モニュメントバレー”と呼びます。コロラド高原の一部に属しているこの地域では、特徴的なテーブル状の台地(メサ)や侵食が進んだ岩山(ビュート)が点在し、長い時間をかけて自然が創り出した壮大な景観を楽しむことが可能です。この地はアメリカ先住民のナバホ族の聖地として知られており、現在もモニュメントバレーの一部は彼らの管轄下にあります。観光の際は、アメリカの歴史と文化が根付いた地として敬意を持って訪れましょう。

気候とその対策

モニュメントバレーは砂漠気候のため、雨はほとんど降りません。夏期は気温が30度を超えることもあり、紫外線や熱中症対策が必須です。ただし昼間と日没後の温度差が激しく、暑い時期でも夜間から朝方は特に冷え込みます。夏でも、持ち運びやすいウィンドブレーカーやダウンジャケットを準備しておきましょう。
冬は最高気温が10度を下回り、最低気温が氷点下になる場合もあります。積雪はほとんどないですが風の影響を受けやすいため、体感温度は実際よりも寒く感じやすいです。冬にこの地を訪れる場合は防寒対策をわすれないよう、肌着はヒートテックなど保温性の高いものを選び、厚手のトップスやダウンジャケットを羽織りましょう。夜間に星空を眺めたい場合は、ブランケットを準備しておくと安心です。

地形の成り立ち

Leonard's Bakery モニュメントバレーのユニークな地形は、約2億7千万年前の地層が水や風の浸食によって形成されたと言われています。この風化のプロセスは現在も継続中です。そのため、今後も岩の形状が変化する可能性があります。
またこの土地が赤茶けた色をしているのは、鉄分が豊富に含まれた岩石が下流一帯に堆積し、酸化したためです。長い年月をかけて作られたビュートやメサが織りなす景観は、地球の歴史を感じられる貴重な場所となっています。自然の力が生み出した芸術作品と言っても過言ではありません。

ナバホ族の歴史

Leonard's Bakery ナバホ族は、アメリカ南西部に先住する”ネイティブアメリカン”最大規模の部族です。紀元1400年頃、現在のアメリカ南西部にナバホ族とアパッチ族の祖先が移住してきたと言われています。1846年、ナバホ族は初めてアメリカ軍と接触。1849年にナバホ族のリーダー2人とアメリカは条約を結び、ナバホ族はアメリカ合衆国に領土の移譲を認めました。
その後白人の略奪や迫害に直面しながらも生き延び、現在では“ナバホネイション(Navajo Nation)”という一定の自治権を保有した土地を領有しています。アリゾナ州北東部、ユタ州南東部、ニューメキシコ州北西部の3つの州にまたがるこの保留地は、ナバホ独自の大統領や憲法を持つ半独立国です。そのため、ナバホネイションの法律は州の法律よりも上位に属しています。

モニュメントバレーの絶景スポット

Leonard's Bakery モニュメントバレーは、赤い岩石が織りなす雄大な景色で知られています。複数箇所にビューポイントが点在しており、まるで火星に降り立ったかのような感覚に。独特な形をした巨大なメサやビュートは遠くから見ても、その存在感に圧倒されるでしょう。日の出や日没時には巨大な岩が赤く輝き、神秘的な景色を見ることができます。

ビジター・センター/Visitor Center

Leonard's Bakery “ザ・ビュー・ホテル(The VIEW Hotel)”に隣接する“ビジター・センター”は、モニュメントバレー観光の玄関口です。ここからは、モニュメントバレーを象徴する3つのビュート(ウェストミトンビュート・イーストミトンビュート・メリックビュート)が並ぶ姿を一望できます。また施設内にはナバホ族の文化や歴史に関する展示やギフトショップなどがあるため、時間に余裕がある際は立ち寄ってみましょう。係員に質問すると、おすすめスポットや観光に関する疑問点などについて答えてくれます。

フォレストガンプ・ポイント/Forrest Gump Point

Leonard's Bakery フォレストガンプ・ポイントは、映画「フォレスト・ガンプ(1994年)」の名シーンが撮影された場所として有名です。一直線の長い道路の先にモニュメントバレーの壮大な景色が広がり、SNS映えも狙えるビューポイントとなっています。
フォレストガンプ・ポイントへは、モニュメントバレー入口からハイウェイ163番線をユタ州方面に約20分北上しましょう。モニュメントバレーを背後に進むためポイントに到着する前の道中でも満足できますが、最高のロケーションで写真を撮りたい方はポイントまで向かうことをおすすめします。朝日や夕日を背に映画のワンシーンを彷彿とさせる写真を撮れば、アメリカ旅行の思い出になること間違いなしです。

ジョン・フォード・ポイント/John Ford’s Point

Leonard's Bakery ジョン・フォード・ポイントは、西部劇映画で有名なジョン・フォード監督が好んで使用した撮影スポットとして知られています。モニュメントバレーの中でも特に神秘的かつ感動的な眺望を誇り、遠くに広がる赤い岩石と青空のコントラストは一度見ると忘れられない美しさです。
このビューポイントはナホバ族が馬を連れていることが多いため、タイミングがよければ西部劇のワンシーンのような写真が撮れるでしょう。ジョン・フォード・ポイントまでは、バレードライブから外れた岩が連なるオフロードを進む必要があるため探すのが難しく、携帯電話のキャリアによっては電波が入らないことも。心配な方はツアーに参加して訪れることをおすすめします。

スリー・シスターズ/Three Sisters

Leonard's Bakery スリー・シスターズは、“スピア”と呼ばれる3つの岩が立ち並ぶビューポイント。まるで3人の修道女がヴェールに包まれているように見えることから名付けられました。バレードライブの途中“ジョン・フォードポイント”の近くに位置し、ゆっくり運転していれば見逃すことはないでしょう。スリーポイントは近くで見ることはできませんが、遠くからでもその美しい岩の形がはっきり分かります。

バレードライブ/Valley Drive

Leonard's Bakery バレードライブは17マイル(約27km)にわたる未舗装の道路です。ナバホ族が管理するこの地で唯一公認ガイドなしで見て回ることができ、モニュメントバレーを代表する11ものビューポイントを楽しめます。ドライブにかかる時間は、最低2時間程度です。ただし、道が険しく運転が難しいことや撮影を楽しみながらゆっくり見たいポイントがある場合を考慮して、所要時間は3~4時間程度確保しておくと良いでしょう。

コード・トーカー・ポイント/Code Talker Point

Leonard's Bakery バレードライブの後半にあるビューポイントです。右手には“スピアヘッドメサ“と呼ばれる巨大なメサがあり、左手にはユタ州方面の高原が広がっています。このポイントでは高い崖の上から遠くの景色を眺められるため、モニュメントバレーの壮大さが特に伝わりやすいのが魅力。自然の迫力をそのまま写真に収めたい方は、パノラマ撮影がおすすめです。

モニュメントバレーシーニックドライブ/Monument Valley Scenic Drive

Leonard's Bakery バレードライブ後半、レインゴッドメサとサンダーバードメサを超えた後スリー・シスターズに戻っていく帰り道です。この道には、モニュメントバレーの集大成とも呼べる景色が広がっています。途中で停車できないため、後続車がいない場合はゆっくりと進みながら流れていく風景を堪能しましょう。

モニュメントバレーの見どころ・魅力

Leonard's Bakery モニュメントバレーの見どころは、壮大な景観以外にもたくさんあります。ここでは、バレー内に生息する動植物や先住民ナバホ族の伝統料理についてなど、この地の魅力を紹介します。

動物・植物

砂漠特有の厳しい環境にもかかわらず、モニュメントバレーには多種多様な動物や植物が生息しています。運が良ければ野生のマウンテンライオンや鼻の長いヒョウトカゲ、尾の赤い鷹、ジャックラビットと呼ばれる野ウサギなどを観察できるでしょう。またサボテンや様々な低木が点在しており、自然の逞しさと美しさが感じられる観光スポットとしても有名です。なお、ナバホ族はこれらの植物を薬草として病気などの治療に使用しており、自然に対する敬意を持ちながら保護への努力を続けています。

朝日・夕日

Leonard's Bakery モニュメントバレーの朝日と夕日は、世界中でも類を見ない美しさを誇ります。岩が太陽の光に照らされ赤く輝く光景は、訪れる人々の心に強烈な印象を残します。巨大な岩はそれだけで迫力がありますが、朝日や夕日が当たることでより神秘的に。周辺の宿泊施設に滞在すれば、見逃すことなくこの奇跡のような景色を堪能できます。

ナバホ族の伝統工芸と伝統料理

Leonard's Bakery モニュメントバレーに古くから定住していたナバホ族は、独自の文化を形成しています。彼らの手によって作られる伝統工芸品や美術品はナバホ族の深い歴史と文化を反映したものです。精巧な織物や陶器、ジュエリーはモニュメントバレー内で販売されており、旅の途中で購入可能です。また、ナバホ族の伝統料理である揚げパンのような“フライドブレッド”は、サンドイッチやタコス、ピザなどに応用され周辺のレストランで食べることができます。

有名映画のロケ地

「バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3(1990年)」や「フォレスト・ガンプ(1994年)」をはじめとする名作映画のロケ地としても知られるモニュメントバレー。この地の壮大な景色は映画のシーンをより一層印象深いものにしており、特に映画ファンにとっては訪れる価値のある聖地となっています。“フォレストガンプ・ポイント”や“ジョン・フォード・ポイント”で写真撮影をして、旅の記念に残しましょう。カメラのレンズ越しに映画さながらの景色が飛び込んでくるため、興奮すること間違いなしです。

モニュメントバレーへのアクセス方法

Leonard's Bakery モニュメントバレーを訪れる際は、まず観光の拠点としてラスベガスを目指しましょう。日本からラスベガスへは、ロサンゼルス国際空港などで乗り継ぎをする必要があります。飛行時間は経由地によって異なりますが、13〜14時間程度です。また航空券の価格はシーズンによって変わるため、早めに予約するかオフシーズンを狙うとお得に購入できます。なお、ラスベガスからモニュメントバレーへのアクセスは主に2種類です。ここではそれぞれのアクセス方法を紹介します。

レンタカー

Leonard's Bakery ラスベガスからモニュメントバレーまでレンタカーを利用する場合のルートは2種類です。グランドキャニオンのノースリムやアンテロープキャニオンに立ち寄りたい方は「北のルート」を、グランドキャニオンのサウスリムやルート66を運転してみたい方は「南のルート」を選択しましょう。一般的に南のルートの方が早く、ラスベガスからモニュメントバレーまでの所要時間は約6時間30分、距離は約685kmです(※交通状況などにより、所要時間は変動します)。
目の前に広がる雄大な景色を楽しみながらの運転は、旅の醍醐味のひとつです。ただし、途中で電波の届かない場所もあるため予めルートを確認してから出発しましょう。また出発前には、タイヤに異常がないか・ガソリンは満タンかなどを確認し、余裕を持って計画を立てることをおすすめします。電波がない場所では、何かあったときに助けを求めることができないので注意が必要です。

現地ツアーの活用

ラスベガスから観光ツアーを利用するのもおすすめです。日帰りツアーや1泊2日のツアーなどがあり、グランドキャニオンやアンテロープキャニオンなど、そのほかの人気観光地と組み合わせたプランもあります。移動の手配やガイドが付いているため、時間が限られる場合の旅行や効率的に主要観光スポットを巡りたい方、運転に自信がない方は利用してみましょう。

モニュメントバレー観光の注意点

Leonard's Bakery モニュメントバレーを訪れる際は、入場料や駐車場の場所や利用方法、バレードライブの運転に最適な車種など事前に確認しておきたい注意点があります。これらを知っておくことで、スムーズで快適な観光が可能です。

入場料

モニュメントバレーの入場料は、1人あたり8ドルです。ナバホ族が管理する区域であるため、アメリカ国立公園の年間パスは利用できません。入場料を払った後レシートをもらい、バレードライブ入口の係員にそのレシートを見せて入場します。レシートを無くさないよう気を付けましょう。

駐車場情報

モニュメントバレーの入口を通過した後は“ザ・ビュー・ホテル(The VIEW Hotel)”があり、レストランやギフトショップが併設されています。ホテル前には無料(宿泊者のみ)の駐車場がありますが、小規模で収容可能台数に限りがあるため、特にハイシーズンや週末などは駐車するのが難しいです。
また、モニュメントバレー内は駐車や停車が禁止されています。後続車のことも考え、ビューポイントにある駐車スペースのみに車を停めるようにしましょう。なお、このスペースは駐車時間に特に制限がありません。

バレードライブ時の車種について

バレードライブは完全なるオフロード(舗装されていない道)です。モニュメントバレー内をご自身で運転したい場合は四輪駆動車が推奨されています。最低でもSUVなどサイズが大きい車を選びましょう。車高の低い車やセダンではバレードライブの入口も通過できません。
岩がゴロゴロした道を通らなければならない場合もあるため、できるだけ低速で運転しタイヤに負担がかかりにくいルートを選びましょう。また、周りの車から飛んでくる小石で車に傷がつく可能性もあるため、レンタカー利用時は保険の範囲を確認しておくことが大切です。

何も知らず普通車で来てしまった場合

普通車をレンタルしてしまった場合も心配ありません。モニュメントバレー内には現地のツアーガイドがいるため、ツアーに参加することで安心してモニュメントバレーの観光を継続できます。現地ツアーはナバホ族によって行われ、追加料金を払えば普段は入れないルートの観光も可能です。モニュメントバレーをより深く探求したい方にもおすすめと言えるでしょう。
ツアーの受付はホテル前の駐車場内にある小屋で行われています。小屋はひとつしかありませんが、たくさんのツアー会社が入れ替わり運営するというスタイルをとっており、料金や所要時間がそれぞれ異なるため注意が必要です。運転に自信のない方もツアーの参加がおすすめ。チップは必須ではありませんが、ツアー開始前に渡すと良い反応が得られます。事前にチップを渡しておくと気分のいい状態でガイドしてくれるため、お互い気持ちよく観光を楽しむことができます。

モニュメントバレーの基本情報

所在地:Monument Valley Navajo Tribal Park Arizona 84536
入場料:$8(全年齢)
営業時間:午前6時~午後8時(4月1日~9月30日の月~日曜日)、午前8時~午後5時(10月1日~3月31日の月~金曜日)
所在地:元日、クリスマス、感謝祭(11月の第4木曜日)
公式ウェブサイト:Monument Valley Navajo Tribal Park
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