ビザ免除プログラム(VWP)とは
1. ESTA申請:ビザ免除プログラムVWP(Visa Waiver program)とは
ビザ免除プログラムVWP(Visa Waiver program)とは、特定の国籍の市民が、ビザを取得しなくとも米国に90日以下の滞在が可能となるアメリカ合衆国連邦政府のプログラムになります。渡航目的が観光や短期の商用、往復または次の目的地までの乗船券か航空券をお持ちであること。また、有効なパスポートを所持していることなどの条件があります。尚、ビザ免除プログラム対象国の方でもビザの申請を行うことは出来ます。
以下がビザ免除プログラムに参加をしている国となります。
- ドイツ
- フランス
- フィンランド
- エストニア
- デンマーク
- チェコ
- チリ
- ブルネイ
- ベルギー
- オーストリア
- オーストラリア
- アンドラ
- オランダ
- ニュージーランド
- ノルウェー
- ポルトガル
- 日本
- 台湾
- 韓国
- サンマリノ
- シンガポール
- スロバキア
- スロベニア
- スウェーデン
- スイス
- スペイン
- アイルランド
- アイスランド
- ハンガリー
- ギリシャ
- イタリア
- モナコ
- マルタ
- ラトビア
- リヒテンシュタイン
- リトアニア
- ルクセンブルク
- イギリス
- ポーランド
- クロアチア
※イギリス国民がビザ免除プログラム(Visa Waiver program)を取得するためには、チャネル島・マン島・北アイルランド・イングランド・スコットランド・ウェールズで永久居住権をお持ちの方に限ります。
ビザ免除指定国のプログラム参加への基準は、移民国籍法(Title 8 U.S.C. §1187)で定められております。基準は非入国移住者ビザの非常に低い拒絶率とパスポートの安全性に基づいております。
ビザ免除プログラム適用の国別開始年月日
- 1988年7月1日 イギリス
- 1988年12月15日 日本
- 1989年7月1日 フランス
- 1989年7月1日 スイス
- 1989年7月15日 ドイツ
- 1989年7月15日 スウェーデン
- 1989年7月29日 イタリア
- 1989年7月29日 オランダ
- 1991年10月1日 アイスランド
- 1991年10月1日 アンドラ
- 1991年10月1日 オーストリア
- 1991年10月1日 ベルギー
- 1991年10月1日 デンマーク
- 1991年10月1日 フィンランド
- 1991年10月1日 リヒテンシュタイン
- 1991年10月1日 ルクセンブルク
- 1991年10月1日 モナコ
- 1991年10月1日 ノルウェー
- 1991年10月1日 サンマリノ
- 1991年10月1日 スペイン
- 1991年10月1日 ニュージーランド
- 1993年7月29日 ブルネイ
- 1995年4月1日 アイルランド
- 1996年7月29日 オーストラリア
- 1997年9月30日 スロベニア
- 1999年8月9日 シンガポール
- 1999年8月9日 ポルトガル
- 2008年11月17日 韓国
- 2008年11月17日 チェコ
- 2008年11月17日 エストニア
- 2008年11月17日 ハンガリー
- 2008年11月17日 ラトビア
- 2008年11月17日 リトアニア
- 2008年11月17日 スロバキア
- 2008年12月30日 マルタ
- 2010年4月5日 ギリシャ
- 2012年11月1日 台湾
- 2014年3月31日 チリ
- 2019年11月11日 ポーランド
- 2021年12月1日 クロアチア
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2. ビザ免除プログラムVWP(Visa Waiver program)ご利用条件
ビザ免除プログラムVWP(Visa Waiver program)を利用し米国入国するためには以下の条件がございます。
- 電子渡航認証システム(ESTA)に渡航許可登録をされていること。
- 米国滞在日数が90日以下であること。
- ビザ免除プログラム参加国の方であり、パスポート(IC旅券)をお持ちであること。
- 渡航目的が、商用・短期研修・契約交渉・観光・旅行・知人への訪問・報酬がないイベントやコンテストへの参加、乗継、通過であること。
- 海路および空路で入国の際は、次の目的地または往復の乗船券・旅行券をお持ちであること。eチケットをお持ちの方は、旅行日程のコピーをご持参下さい。
3. 陸路でのアメリカ入国
これまでESTA(エスタ)は陸路でアメリカへ入国する際に限り申請は不要でしたが、2022年10月1日より条件が改定されました。同日より日本を含むVWP(Visa Waiver program)参加国の市民は陸路で入国する際もESTA(エスタ)の取得が必須となりましたので、必ず渡航前に申請を済ませましょう。また、カナダやメキシコから陸路で入国する際に提出を義務付けていたI-94W用紙は撤廃され、現在は専用ウェブサイトより事前申請を推奨しています。
4. ビザ免除プログラムVWP(Visa Waiver program)テロリスト渡航防止法
ビザ免除プログラムVWP(Visa Waiver program)では2011年3月1日以降にソマリアまたはイエメン、シリア、リビア、イラク、イラン、スーダン、北朝鮮に渡航または入国した方は、ビザ免除プログラムVWP(Visa Waiver program)を利用して米国入国をすることは出来ません。ビザ免除プログラムVWP(Visa Waiver program)参加国の国籍の他、スーダン、シリア、イラク、イラン、北朝鮮のいずれかの二重国籍者もビザ免除プログラムを利用し米国入国をすることが出来なくなりました。また、以下の条件にあてはまる渡航者は免除となる可能性がございます。
- イエメン、リビア、ソマリア、スーダン、イラク、イラン、シリア、北朝鮮に政府・地域・国際機関の公務をおこなう為に入国した場合
- イエメン、リビア、ソマリア、スーダン、イラク、イラン、シリア、北朝鮮にNon Governmental Organizationや人道支援の目的で入国した場合
- イエメン、リビア、ソマリア、スーダン、イラク、イラン、シリア、北朝鮮に報道を目的とするジャーナリストとして入国した場合
- 2015年7月14日以降に商用目的のためイランに入国した場合
- 商用目的のためイラクに入国した場合
5. ビザ免除プログラムVWP(Visa Waiver program)を利用できない方
下記のいずれかに該当する方は原則としてビザ免除プログラム(VWP:Visa Waiver program)の利用が認められないため注意が必要です。
- 現地での就労や留学目的で渡米を希望する方
- 理由を問わず、アメリカ国内で90日以上の滞在を希望する方
- 起訴を含む逮捕歴がある方、または重大な犯罪歴がある方
- 何らかの理由により過去にアメリカ入国を拒否された方
- 過去にオーバーステイ(不法滞在)の履歴があり、強制送還された方
- 特定の伝染病を患っている方
上記に該当する方はESTA(エスタ)申請の対象外となるため、「渡航認証拒否」の通知が届く場合があります。該当する方は、在日米国大使館・総領事館にて目的にあわせたビザの取得をご検討ください。
また、カナダ・メキシコ・英領バミューダ諸島は、アメリカのVWP(ビザ免除プログラム)に参加していません。米国移民国籍法にはカナダおよびバミューダ諸島の市民がビザを取得せずに渡航する場合に限り、特定の条項を定めています。詳細はアメリカ国務省の“Citizens of Canada and Bermuda:Visa Requirements – Citizens and Permanent Residents of Canada”(カナダおよびバミューダ市民と永住者の方へ:ビザに関する要件)をご確認ください。
更新日 : 2023/04/27