
更新日 : 2023/11/08

更新日 : 2023/10/24

更新日 : 2023/10/11

更新日 : 2023/11/19

更新日 : 2023/11/08

更新日 : 2023/09/14
更新日:2023/11/19
Contents
カリフォルニア州北部の玄関口サンフランシスコ国際空港(San Francisco International Airport)は、年間およそ5,700万人が利用するアメリカ西海岸を代表する空港のひとつです。市街からおよそ25キロのミルブレーに位置し、空港から市の中心部までは車で約30分。電車の“バート”(BART)やシャトルバスでの移動が主流です。ターミナル間の移動は24時間運転のエアトレインが無料で利用でき、4分ごとに各ターミナルへ停車します。日本からはANA、JAL、LCC各社が直行便を運航しており、2023年の入国制限撤廃に伴い渡航者の増加が顕著となりました。空港は4つのターミナルで構成され、広大な敷地内にはラウンジ、レストラン、ショップ、ホテル、スパ、フィットネスセンターなど様々な施設があります。
サンフランシスコ国際空港(SFO)は24時間稼働し、国内・国際線あわせて4本の滑走路を備えています。湾岸線に沿って都市部が密集しているため、窓から見る夜間飛行の景色は格別です。市街地への騒音は比較的少ない傾向にありますが、サンフランシスコ国際空港委員会は「航空安全・騒音緩和関係法」に基づき独自の管理方法を策定。全米で最も騒音が少ない空港のひとつとして高く評価されています。また、2023年には“フードアンドワイン誌”による「アメリカで最もグルメな空港」に選出。空港内には地元の人気レストランが集い、ミシュラン星付きの名店も出店しています。SFOでは「廃棄物ゼロ方針」を掲げ、空港から出る95%以上の廃棄物を堆肥化またはリサイクル可能な製品で統一するなど、先進的な取り組みも大きな特長です。
空港名 | サンフランシスコ国際空港(San Francisco International Airport) |
空港コード | SFO |
就航都市 | 約140 |
住所 | Highway 101, San Francisco, CA 94128 |
電話番号 | +1 650-821-8211 |
ターミナル数 | 4 :国際線ターミナル(搭乗ゲートA、G)、国内線ターミナル1、国内線ターミナル2、国内線ターミナル3、インタラクティブ・マップ |
公式ウェブサイト | San Francisco International Airport |
空港内全体マップ | Interactive Map |
出発および到着情報はフライトステータスにてご確認ください。
国際線から国内線へ乗り継ぐ際は、少なくとも1時間30分以上の余裕が必要です。乗り継ぎ時はトラブルを避けるため、なるべく早めに搭乗手続きを済ませましょう。サンフランシスコ国際空港は乗り継ぎに必要な手続きが同じターミナル内で行えるなど、初めて利用する方にも便利で分かりやすい導線が特長です。一方で天候や時期により入国審査に時間がかかる場合もあるため、乗り継ぎの際は余裕をもって行動しましょう。
最終目的地までのボーディングパス(搭乗券)をお持ちの場合は、預けた荷物にパスの保持を証明するタグが付いています。該当する方は空港での入国手続き完了後、通路案内に沿って“トランジット(Transit)”側のロビーへ向かいましょう。ANAが加盟するスターアライアンスを利用して到着した際は、ロビー左側のカウンター(Zone1)に再び荷物を預けてください。JALなどOneWorld、SkyTeamを利用してAゲートに到着した方は、ロビー右側のカウンターへ荷物を預けましょう。荷物を預けた後は発行された証明書を確認し、国内線ターミナルの出発ゲートへ移動してください。
最終目的地までのボーディングパス(搭乗券)を所持していない方は、乗り継ぎゲートへの通過が認められません。アワードチケット(特典航空券)で国内線の乗り継ぎを行う場合、一般的にボーディングパスは支給されないため事前に旅行会社への確認をお勧めします。ボーディングパスを保持していない方は、到着した空港で一旦荷物を受け取ったあと国内線ターミナルへ移動し再度チェックインを行う必要があります。SFOでは国内線のチェックインについて、出発時刻の2時間前を推奨しています。ボーディングパス(搭乗券)を保持していない方は入国審査を含めて乗り継ぎまでに2時間以上かかる場合もあるため、余裕をもったプランを立てましょう。
国内線ターミナルの詳細は公式サイトマップの“Airlines”をクリックし、航空各社の出発ゲートをご確認ください。一部の航空会社は、国際線ターミナル内に国内線の受付カウンターを併設しています。
※現在、ターミナル1とターミナル2を結ぶ通路は工事中のため利用できません(2024年完了予定)。工事期間中はターミナル間の移動が一部制限されるため、乗り継ぎの際には空港マップにて事前確認をお勧めします。
サンフランシスコ国際空港での入国審査はUSCIS(アメリカ市民権移民局)の職員が対応し、パスポート、ビザ、出入国カード、税関申告書などを確認します。英語で入国目的や滞在日数を質問された場合に備えて、正確に回答できるよう準備しておきましょう。
入国審査が完了した方は、預けた荷物を受け取りましょう。搭乗した航空機の便名が表示されているターンテーブルで待機し、手荷物を預けた際に発行されたタグと照合のうえ自身の荷物をピックアップしてください。
“Connecting Flights”と表示された乗り継ぎ専用のブースへ移動し、再び荷物を預けます。日本を出発する際に預けた荷物には最終目的地を示すタグが付いていますので、スタッフへ手渡す前に念のため確認しましょう。
チケットに記載された乗り継ぎ便の出発ゲートへ移動しましょう。天候不良や到着便の混雑により出発ゲートが変更になる場合も多いため、少なくとも乗り継ぎ1時間前に搭乗口の再確認をお勧めします。
搭乗口の出発ゲートへ並び、セキュリティチェックを受けましょう。全ての渡航者はパスポートと搭乗券を係員に提示し、指示に従いセキュリティゲートの通過と手荷物検査が求められます。金属探知機の検査で危険物の所持等を指摘された場合は、係員の指示に従ってください。
セキュリティチェックを済ませた後は、乗り継ぎ便の搭乗口へ向かいます。出発ゲートが異なる場合は、空港内を巡回するエアトレインでの移動が便利です。
サンフランシスコ国際空港でトランジットにかかる時間は、乗り継ぎを行うターミナルや混雑状況などによって異なります。一般的に国際線のトランジットはおよそ60~90分が目安ですが、国際線から国内線への乗り継ぎは移動時間を含めて90分以上かかるため注意が必要です。手荷物検査や税関の手続きに時間がかかることを想定し、余裕を持って行動しましょう。また、乗り継ぎ時間に空港内の施設を利用する際は、こちらの地図にて所在地の確認をお勧めします。
サンフランシスコ国際空港には数多くの施設や店舗があり、乗り継ぎまでの時間を有効活用できます。空港内で人気の飲食店や充実した施設の特長を紹介します。
航空博物館は1968年にサンフランシスコ国際空港の開港を記念して開設されました。館内には航空機の模型や写真、パイロットの遺品など約15万点の関連資料が展示されています。開館時間は午前10時から午後4時30分まで。併設された図書館の利用は予約制で、午前10時から午後3時30分までとなります。
アウトドア・テラスは、国際線ターミナルGエリアの端にある展望台です。180度の視界が特長で、空港の滑走路とサンフランシスコの景色を眺めることができます。木製の長椅子やテーブルがあり、防風に優れたガラスパネルが設置されているため、静かで快適な待ち時間を過ごせるでしょう。また、地元アーティストのウッディ・オテロ氏による3つのブロンズ彫刻は、落ち着いたテラスの雰囲気をさらに和ませています。
2019年に開業したグランドハイアットSFOは、空港入り口に隣接する利便性の高いホテルです。22のスイートを含む全351の客室のほか、レストランやバー、5つの会議施設、スパ、フィットネスセンター、プールなど充実した設備を備えています。市内へのアクセスはタクシーやシャトルバスでおよそ30分と、観光やビジネスに最適な立地も魅力です。
宿泊料金は客室タイプや宿泊日により異なりますが、1泊あたり約300ドルからとなります。
シャワーは30分30ドルで、シャンプー、石鹸、ローション、シャワーシューズ、タオル、ヘアドライヤーを常備しています。仮眠用のレンタルルームは6 時から午後19時まで営業し、3時間150ドル、4時間195ドル、5時間245ドル、19時から翌日7時までの夜間は275ドルとなります。仮眠室にはベッド、Wi-Fi、デスク、全身鏡などを設置し、広いスイートルームは3時間175ドルから。また、コインランドリーを併設し、有料でアイロンや衣類スチーマーも利用可能です。
ターミナル2とターミナル3の2か所にあり、どちらの施設も無料で利用できます。マットはレンタル可能で、定期的に消毒を行っているため清潔で心地よくヨガに集中できるでしょう。部屋は現代的で落ち着いたブルーカラーのデザインが特長です。明るく光に満ちたコンコースと並行し、明かりのレベルは低く設定されているため心身ともにリラックスできます。
国際線ターミナルメインホール、出発階の保安検査場前にある医療施設です。診療時間は平日午前8時から午後5時までとなり、緊急時は市内の病院と連携し適切な処置を行います。診察に関する詳細はウェブサイトをご確認ください。
サンフランシスコで人気のカジュアルレストランが、空港内にもオープンしました。名物はケサディーヤ、ナチョス、ブリトーなどのメキシコ料理が中心で、ドリンクやカクテルメニューも充実しています。
サンフランシスコ国際空港には、連日多くの観光客が詰めかける老舗のキャンディショップがあります。創業は1921年で、店主のウィリアム・シー氏がサンフランシスコ市内の自宅キッチンでキャンディを作り始めた事に端を発します。伝統的な製法で長年にわたりキャンディを作り続け、甘すぎずさっぱりとした味わいが特長。キャンディのほかチョコレートボックスやTシャツなど、鮮やかでポップなアイテムを数多く取り揃えています。
サンフランシスコのベイエリアに拠点を置く人気のコーヒーチェーン店で、空港内に3軒の店舗を展開。創業者のアルフレッド・ピート氏がバークレーに1号店をオープンしてから多くのコーヒーファンが店に詰めかけ、独自の味わいと風味は真似のできない美味しさとして現在に引き継がれています。フェイスブックやインスタグラムを運営するメタ社の最高経営責任者マーク・ザッカーバーグ氏もピーツコーヒーの熱心なファンとして知られ、自社内に店舗をオープンさせて話題となりました。
国際線ターミナルのゲートGには、西海岸のサーモンを使用した“カリフォルニアロール”が人気の日本食店があります。お寿司の他にうどんやトンカツなどメニューが豊富で、日本のビールやジュースも用意。出来上がった料理は店内のほか、フードコートエリアでも食べることができます。地元市民や観光客には、カリフォルニアロールと握り寿司がセットになった“スシコンボ”が人気です。
デリカテッセン”ナパ・ファームズ・マーケット”は、国際線ターミナルGの到着ゲート60番近くにある自然食が人気の店舗です。地元農家から仕入れた新鮮な食材を使ったサンドイッチやサラダ、デザートなどの料理と食材が店頭に並びます。小規模生産者が作るカウガールクリームリー(Cowgirl Creamery)、ワイン専門店ヴィーノ・ヴォロ(Vino Volo)、オーガニックコーヒーを提供するエクエーター・コーヒー(Equator Coffee)などの専門店も併設。人気メニューはチキンサンドイッチ、サーモンサンド、サラダ、ケーキ、マフィンでテイクアウトも可能です。
サンフランシスコといえば、クラムチャウダーがパンの器に入った”クラムチャウダーボウル”が名物のひとつ。”ボウディン・ベーカリー”は南カルフォルニア各地に店舗がある”クラムチャウダーボウル”の人気店です。ハンバーガーやピザなどアメリカを代表するメニューが揃い、店内のショップでは気軽に食べられるサンドイッチやオリジナルグッズを販売しています。
空港内各種サービスについては、「サービス・アンド・アメニティー」ページからご確認ください。なお、「サンフランシスコ近代美術館ミュージアムストア」、「瞑想室(Berman Reflection Room)」は閉館となりました。
待ち時間が4時間以上ある場合は、空港周辺の散策もおすすめです。空港からサンフランシスコへの移動は市内を走る電車“バート(BART)”やタクシーが一般的ですが、渋滞に巻き込まれる場合もあるため時間に余裕をもって行動しましょう。いずれの交通手段もサンフランシスコ市街への移動時間は30~40分です。待ち時間を利用して散策できる観光スポットは空港から約30分のユニオン・スクエア(Union Square)で、BART(バート)で移動する際は最寄りのパウエル駅にて降車します。駅からユニオン・スクエアまでは様々な店舗が並び、お土産の購入にも最適です。また、パウエル駅からケーブルカーに乗車しフィッシャーマンズ・ワーフでシーフード料理を楽しむプランも人気ですが、搭乗時間を考慮したうえで散策は適切な範囲に留めましょう。
空港からサンフランシスコ市内へ向かう際は、乗り換えなしで移動できる電車”バート(BART)”の利用がお勧めです。”バート(BART)”の駅は国際線ターミナルの3階にあり、乗車の際は空港を巡回しているエアトレイン(Air Train)で移動しましょう。市内へ向かう電車は、アンティオック(Antioch)”行きのイエローラインか”リッチモンド(Richmond)”行きのレッドラインとなります。”バート(BART)”は複数の路線があるため、行き先や停車駅はバートプランナーにてご確認ください。乗車料金はスマートフォン専用アプリ”クリッパー“(Clipper)”のインスールで切符の購入が不要となり、改札を通過する際に自動清算されます。クリッパーはサンフランシスコベイエリアにおける全ての交通機関で利用可能ですが、マンスリーパスの購入かスマートフォンへの料金チャージが必須となります。乗車料金に関する詳細は”バート(BART)”専用の運賃計算サイトをご確認ください。
※いずれの場合もセキュリティチェックを済ませた後、掲示板に表示された当該の搭乗口へ移動してください。
観光や短期ビジネスで渡米する方はESTA(エスタ)が必須となり、米国内にて乗り継ぎ(トランジット)や乗り換え(トランスファー)を行う際もESTA(エスタ)の取得が必要です。ESTA(エスタ)申請は渡航に必要な情報の入力が求められ、オンラインによる事前入国審査が行われます。米国内で数時間以内に乗り継ぎを行う場合に限り入国審査は不要ですが、ESTA(エスタ)は必要となるため渡航前に申請を済ませましょう。
ESTA(エスタ)による入国審査は、アメリカを経由し他国へ向かう不審者の渡航を阻止する重要な役割も担っています。アメリカは過去に他国からのテロ行為により甚大な被害を受け、多くの犠牲者を伴う惨事を経験しました。こうした教訓から政府はESTA(エスタ)を導入し、適切な安全対策と入国審査を行っています。アメリカを経由して他国へ向かう際は、目的地で必要なビザや滞在許可証とあわせてESTA(エスタ)の申請をお願いします。