13人が死亡したコロンバイン高校事件から25年 アメリカでは銃規制に賛否

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13人が死亡したコロンバイン高校事件から25年 アメリカでは銃規制に賛否

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バイデン大統領は、1999年にコロラド州リトルトンのコロンバイン高校で発生した銃乱射事件から25年目となった4月20日に声明を発表。13人が亡くなった悲惨な事件を体験した遺族らに向けて、「今も悲しみが消えることはない。被害を受けた方や家族、地域社会に祈りを捧げる」と述べ哀悼の意を示しました。コロンバイン高校の銃乱射事件は全米で最悪の惨事として取り上げられ、同校では教訓として現在もあらゆる訓練が行われています。25年目の命日には13の空の椅子に小さなろうそくが灯され、コロンバイン高校に通っていた犠牲者の短い伝記を生徒が朗読。各々の物語が終わるとおよそ150人の群衆が一斉に「あなたへの思いを決して忘れない」と唱え、校内に鐘が鳴り響きました。
この事件で死亡した最年少は14歳のスティーブン・カーナウさん、最年長は47歳の教師デイブ・サンダースさんです。サンダースさんは生徒をカフェテリアから安全な場所へ誘導し、全員を見届けたあと2階へ駆け上がる途中に凶弾に倒れたと関係者は説明。娘のコニ・サンダースさんは、「父は何百人もの学生を救った英雄です。かけがえのない命を無駄にせず、私たちは懸命に生きなければならない」と訴えました。
アメリカでは25年間で400以上の学校で銃乱射事件が発生し、2007年にはバージニア州バージニア工科大学で23歳の学生が2丁の拳銃を発砲。生徒27人のほか教員5人の計32人が死亡し、23人が負傷する大惨事が起こりました。その後、犯人は自らの銃で自殺しています。
また、2022年にはテキサス州ユルバディで家族と言い合いになった18歳の少年が祖母の額を撃ってトラックで逃走。侵入した近くのロブ小学校で銃を乱射し、死者21人と18人が負傷する事件を起こしています。少年は事件を起こす15分前に、「学校で銃を発砲する」と自身のFacebookに投稿。犯人は駆けつけた警察官により銃で撃たれ、その場で死亡が確認されました。
バイデン政権は銃規制の強化を重要課題に掲げており、幾度となく議会に対し厳罰化法案の承認を求めています。しかし、野党(共和党)側は「銃の所持は国民の権利と安全を保障するもの」として強く反発。有力な銃擁護団体の「全米ライフル協会」は共和党を支持しており、銃規制の強化法案は議会で停滞しています。
アメリカ国内で10人以上の死亡者が確認された事件のワーストランキングは、「アメリカ国内で多くの犠牲者を出した凶悪な銃乱射事件」をご確認ください。

参考元:The Associated PressAXIOSUSA TODAY