バイデン氏の一般教書演説 アメリカ大統領選挙でトランプ氏との直接対決を強調

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バイデン氏の一般教書演説 アメリカ大統領選挙でトランプ氏との直接対決を強調

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バイデン大統領は7日夜、連邦議会の上下両院合同会議で一般教書演説を行い今後の政策方針を表明。再選を目指す11月の大統領選挙に向けて、トランプ氏との直接対決に臨む姿勢を示しました。
バイデン氏は演説で、これまでの経済や外交についての実績を強調。「我が国の自由と民主主義は、かつてない圧力によって脅かされている」とトランプ氏率いる保守強硬派を非難しました。2021年トランプ氏が起こした連邦議会襲撃事件に触れ、「彼は国家反乱を画策した首謀者で決して許すことはできない」と痛烈に批判。トランプ氏を「私の前任者」と呼び、4年前の大統領選挙で敗北した理由を明確に理解していないと指摘しました。また、バイデン氏はスウェーデンの正式加盟に尽力したNATO(北大西洋条約機構)の勢力拡大について言及。NATO加盟国を軽視する発言を繰り返すトランプ氏と対照的な姿勢を示し、ヨーロッパや日本などの同盟国との連携を深めるべきと主張しています。さらにロシアのプーチン大統領に関しては敵意をあらわにし、「ウクライナへの侵攻中止を強く要請する」とコメント。プーチン氏や北朝鮮のキム・ジョンウン総書記と良好な関係を築いてきたトランプ氏の政策をけん制した形です。
演説の終盤では連邦最高裁が人工妊娠中絶の権利を認めた判決を覆した件について語り、「民主党は中絶の権利を擁護する」と表明。与野党の代表候補を選ぶ3月5日の「スーパーチューズデー」では米領サモアで無名のパーカー氏に敗れましたが、本件に関するコメントはありませんでした。バイデン陣営は国民の注目が集まる一般教書演説について、「高齢に対する不安を払拭する絶好の機会になった」と説明。3年でおよそ1,500万人の雇用を創出した民主党政権の成果を強調しています。
一方で共和党のトランプ氏はSNSで反論し、バイデン氏の主張を激しく批判。スピーチの内容を否定するコメントを相次いで投稿し、演説後も厳しい論調で現政権を非難しています。トランプ氏は、「プーチン大統領がウクライナに侵攻したのはバイデン氏に敬意を抱かなかったためだ」と指摘。私の政権下で戦争は起こり得なかったと述べ、バイデン政権を糾弾(きゅうだん)しました。

参考元:NBC NEWSCable News NetworkBBC NEWS