「ウクライナ侵攻はロシアが優勢に」 アメリカ国防長官が最新の戦況を報告

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「ウクライナ侵攻はロシアが優勢に」 アメリカ国防長官が最新の戦況を報告

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オースティン国防長官は17日、ウクライナ紛争における最新の戦況について言及。ウクライナ軍はミサイルなど武器の不足が常態化し、戦場はロシアが有利な局面に変わりつつあると報告しました。オースティン氏は下院予算委員会に対し、「ウクライナの戦局は極めて切実で危険な状態にある。軍事兵器の不足が顕著となり、さらに悲惨な状況を招きかねない」と指摘。ウクライナへの追加予算が滞っている議会下院の議長らに早期承認を訴えました。オースティン氏の隣に座った統合参謀本部議長のブラウン氏も同様の見解を示し、「あらゆる面で現在のウクライナはロシアに屈しており、すでに悲惨な状況に直面している」とコメント。ロシア軍の勢力は次第に力を増して国境付近は子どもを含む多くの市民が犠牲になり、真っ先に人道支援を優先すべきとの考えを強調しました。
こうした中、ジョンソン下院議長は今週末に行われる予算委員会でウクライナへの追加支援調達に向けて前向きに採決を進めると発表。今年2月に議会上院でウクライナやイスラエルに対し950億ドルに上る援助法案が可決されましたが、共和党の強硬派らが強く反対し正式承認は暗礁に乗り上げています。
また、バイデン大統領は同日の演説で、「我々はウクライナへの支援と、ガザで停滞を余儀なくされているパレスチナ市民の安全を守る必要がある。ロシアやイランの思惑通りにはさせない」と宣言。週末の委員会にて特別枠で予算案を可決するよう議会へ要請し、直ちに軍事費用を支出する旨をウクライナのゼレンスキー首相へ伝えたと報告しました。
一方のマッカラム下院議員(民主党)は先週の予算委員会で、ヨーロッパ方面の米軍最高司令官カヴォリ大将のコメントを引用して戦況を説明。「議会が資金提供を承認しなければ、数週間のうちにウクライナはロシアに完全制圧されるだろう。現在のスコアは10対1でロシアが圧倒的な強さを見せている」と述べ議会を騒然とさせました。マッカラム氏はアメリカの支援がなければウクライナは確実に負けると主張し、さらに多くの民間人が犠牲になり国は崩壊すると警告しています。

参考元:The Associated Press