「アメリカの追加支援なければ敗北」 ウクライナ大統領が米国に援助を要請

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「アメリカの追加支援なければ敗北」 ウクライナ大統領が米国に援助を要請

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ロシアによる侵攻が続くウクライナのゼレンスキー大統領は7日のビデオメッセージで、「アメリカ議会で追加支援予算案が可決されなければ我々は戦争に負ける」とコメント。敗北した場合、次は他の国がロシアに攻撃されると米国政府に訴えました。民主党(与党)のバイデン大統領はウクライナへの支援を継続する方針ですが、共和党(野党)の保守強固派らは強く反発。追加予算案の審議は野党が多数を占める議会下院で停滞し、数か月にわたり暗礁に乗り上げています。こうした中、ウクライナへの追加支援は滞り一部の与党議員も多額の予算支出に不満を表明。バイデン政権は600億ドル(約9兆1,000億円)の追加予算を投入したい考えですが、不透明な情勢を鑑みて国民のあいだでも賛否が分かれています。

ゼレンスキー氏は防空ミサイル「パトリオット」25基が必要と主張

ゼレンスキー大統領は6日にウクライナで放送されたテレビインタビューで、「今後もロシアの長距離ミサイル攻撃が続いた際は非常に厳しい局面となる」と国民に説明。現時点では十分に対抗できるミサイルの備蓄があると述べる一方、連日激しい攻撃を受けた場合はあらゆる武器が枯渇すると警鐘を鳴らしました。国境付近で犠牲者が相次ぐ中、ゼレンスキー氏はウクライナ全土を守るため防空システムを強化すると主張。アメリカの対空ミサイルシステム「パトリオット」が必要と述べ、米国政府に対し25基の提供を要請しました。
ウクライナでは東部ハルキウを中心にロシア軍によるミサイルや無人機の攻撃が続き、6日にはハルキウの住宅街が被害を受けて市民8人の死亡を確認。ゼレンスキー氏はアメリカ共和党の反対で昨年末から米国議会での予算審議が滞っている件に触れ、「我々は同盟国の支援を信じている。国を守るためならば融資を含めて、いかなる選択肢も受け入れる」と強い口調で欧米に援助を訴えました。
また、ロシア軍の撤退や領土の回復などを提唱するウクライナの和平案をめぐり、初の首脳協議について言及。開催国となるスイスへ近日中に訪問する意向を示し、前向きな姿勢で実現に臨む方針です。和平案についての協議は、アメリカや日本を含む100か国あまりの首脳らが集う過去最大規模のサミットが予想されます。

参考元:Cable News NetworkFOX NEWSPOLITICO