「ダレス空港をトランプ空港に」 アメリカ共和党が名称変更法案を議会へ提出

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「ダレス空港をトランプ空港に」 アメリカ共和党が名称変更法案を議会へ提出

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共和党(野党)の下院議員7人は今月3日、首都ワシントン近郊のダレス国際空港を「ドナルド・J・トランプ国際空港」へと名称変更を求める法案を議会へ提出。アメリカの玄関口となる空港の変更に、民主党(与党)は激しく反発しています。議会下院は野党が多数を占めますが、上院は与党が優勢のため否決となる可能性が高く成立は不透明です。法案を提出した共和党議員のガイ・レッシェンサラー氏は、「アメリカはトランプ氏の強い指導力により自由と繁栄を手に入れた」と改称の意義を強調。これに対し民主党のジェリー・コノリー議員は、「トランプ氏は4つの事件で起訴されている人物で変更の対象に相応しくない。あえて改称するならば“連邦刑務所空港”にするべきだ」と野党側に苦言を呈しました。11月5日に行われる大統領選挙ではバイデン氏とトランプ氏の直接対決が予想され、両党の場外戦が激しさを増しています。
ワシントン・ダレス国際空港は、1950年代のアイゼンハワー大統領政権下で国務長官を務めたジョン・フォスター・ダレス氏にちなんで命名されました。日本からはANA(全日本空輸)の直行便が発着し、多くの要人が利用する基幹空港として知られています。当初は首都ワシントンに建設されましたが、1950年の航空法制定に伴い現在のバージニア州に移転。1962年に当時のジョン・F・ケネディ大統領によって開港宣言がなされ、1984年に現在の空港名に改称されました。ANAは1986年に直行便を就航し、日米の首都を結ぶ路線として羽田-ダレス間を運航しています。
改称の発起人であるレッシェンサラー議員は、「ダレス空港は数百万人もの渡航者が利用するアメリカを代表する要衝です。トランプ氏は自由の国に相応しい人物で、彼の名前を後世に伝えたい」と説明。議会下院で可決された際は議会上院にて審議が行われますが、多くの与野党議員は「改称に至る公算は限りなく低い」と指摘しています。
今回の名称変更法案を提出した共和党の下院議員はレッシェンサラー氏(ペンシルベニア州)のほか、チャック・フライシュマン氏(テネシー州)、ポール・ゴサール氏(アリゾナ州)、トロイ・ニールズ氏(テキサス州)、アンディ・オグルス氏(テネシー州)、バリー・ムーア氏(フロリダ州)、マイク・ウォルツ氏(フロリダ州)の7人で、いずれもトランプ前大統領の側近です。

参考元:abc NEWSCBS NEWSSky UK