アメリカ国防長官 ウクライナに対する緊急支援予算の早期可決を要求

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アメリカ国防長官 ウクライナに対する緊急支援予算の早期可決を要求

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アメリカのオースティン国防長官は19日、議会下院で停滞が続くウクライナに対する軍事支援の緊急予算について言及。共和党(野党)の強硬派議員らが承認に強く反対するなか、オースティン氏は「ウクライナは存亡の危機にある」と述べ速やかな予算の可決を要求しました。共和党が多数を占める議会下院は大半の議員がウクライナへの追加援助に消極的な姿勢を示していますが、民主党(与党)のバイデン大統領は「ウクライナを見捨てない」と改めて支援を表明。「我々が戦場で目にしたのは着実にロシアが侵攻を続けていることだけだ。ウクライナ市民は危険にさらされ、もはや1日たりとも無駄にする猶予はない」と惨状を訴えました。オースティン氏は上下両院に緊急予算の可決を急ぐよう求めていますが、今のところ可決の見込みは立っていません。
また、アメリカ軍制服組トップのブラウン統合参謀本部議長は、「ロシアの狙いはウクライナ支援国の結束を弱め民主主義を崩壊させることだ。私たちは決して安易な戦略に屈しない」とコメント。日本や欧米各国に対し、引き続きウクライナへの支援を要請しました。

22日よりアメリカ国務長官がイスラエルを訪問 ガザ地区の状況悪化に懸念

一方、アメリカのブリンケン国務長官は今月22日に紛争が続くイスラエル・ガザ地区への訪問を発表。イスラエル軍が進めるパレスチナ自治区ガザ最南部ラファへの地上侵攻に反対する意向を伝え、計画の変更求めると述べました。ガザ地区の人道状況は悪化の一途を辿り、「膠着(こうちゃく)が続いている人質解放と民間人の保護を最優先に行うべき」と米国政府は指摘。ブリンケン氏は今週末にイスラエルを訪問し、ネタニヤフ首相やパレスチナの主導者に軍事作戦の見直しを提案する方針です。
イスラエル軍はガザ地区全土で攻撃を行い、20日にはラファでハマスの戦闘員90人を殺害し160人を拘束したと発表。ガザ地区における死者はこれまで3万1,923人に上り、攻撃の被害により4割以上の水道が使用できず医療面にも大きな影響が出ています。
国際社会からはラファへの攻撃に批判が相次ぎ、ネタヤニフ首相は人質解放をめぐる交渉が再開された後も攻撃を続けると主張。ラファにはおよそ150万人の住民が避難しており、「深刻な食糧不足も解決しなければならない」とブリンケン氏は支援の意志を強調しました。

参考元:POLITICOThe Associated PressThe Washington Post