世界各国で「はしか」が流行 アメリカCDCが渡航者にワクチン接種を推奨

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世界各国で「はしか」が流行 アメリカCDCが渡航者にワクチン接種を推奨

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CDC(アメリカ疾病予防管理センター)は18日、今年に入り麻疹(はしか)の感染者が増加していると報告。アメリカでは現時点で60件の症例が確認され、子どもや海外渡航者に対しワクチン接種を強く推奨すると述べました。CDCは米国人観光客が多く訪れるオーストリア、フィリピン、ルーマニア、イギリスを中心に麻疹(はしか)の流行がみられると説明。昨年アメリカで確認された症例は58件でしたが、現時点で同水準に達したため今年は数倍に上る恐れがあると警告しています。
国内ではニューヨークやフロリダを含む17州で症例が報告され、大半の感染者が生後12か月以上の幼児です。麻疹・風疹・おたふく風邪の予防を対象とする3種混合ワクチン(MMRワクチン)の接種を受けていない子どもが罹患するケースが多いため、保健局は保護者らに対し接種の重要性を訴えました。CDCは大規模な感染拡大のリスクは低いと述べる一方、都市部や一部のコミュニティでは急速に蔓延する公算が高いと指摘。成人の9割以上は国外で感染したとみられ、海外渡航者に向けて麻疹(はしか)に特化したワクチン接種を呼びかけています。
また、WHO(世界保健機関)は2021年には麻疹(はしか)の感染により、世界でおよそ12万8,000人が死亡したと報告。2000年から2021年までに5,600万人の死亡が確認されましたが、大半がワクチン接種によって感染を回避できたと推定しています。CDCは2000年に麻疹(はしか)の終息を宣言した一方で、2019年には1,274人の症例を確認。アメリカは現在も「終息」のステータスを維持していますが、今後の感染状況により危険度の変更が予想されます。
麻疹(はしか)の主な症状は以下の通りです。

麻疹(はしか)の主な症状と感染状況

感染2~3日目:37~39度台の発熱、咳、鼻みず、目やにを伴う充血
感染3日目以降:38度以上の発熱、顔面・背部・腹部・下肢を中心に発疹
潜伏期間:およそ10~12日間
現在の感染状況:アフリカ26か国、中東8か国、アジア7か国、ヨーロッパ4か国、東南アジア2か国(日本では3月19日までに8人の症例を確認)

幼児が感染した際は食欲不振や全身に発疹が起こり、不機嫌な状態が続きます。また、中耳炎などの合併症を引き起こす恐れがあるため、保健局と医師会は早期の受診を推奨しています。

参考元:Cable News NetworkNBC NEWSCBS NEWSREUTERS