アメリカの新型コロナウイルス 今冬はオミクロン株派生型“JN.1”の感染が主流に

スマホでESTA申請はこちら 出発の72時間前までにお願いします
Menu

アメリカの新型コロナウイルス 今冬はオミクロン株派生型“JN.1”の感染が主流に

  • CDC
  • JN.1
  • WHO
  • アメリカ
  • オミクロン株
  • 新型コロナウイルス

更新日 : 配信日 :

【アメリカ国内の新型コロナウイルス最新情報はこちら】

CDC(アメリカ疾病予防管理センター)は22日、国内の新型コロナウイルス感染状況について言及。オミクロン株派生型ウイルス“JN.1”の感染者が急増し、全症例のおよそ30%を占めると報告しました。”JN.1“はオミクロン株の亜種”BA.2.86“(通称ピロラ)と同じ系統で、今年9月にアメリカで初の感染者を確認。これまでヨーロッパを中心に12か国で検出され、CDCやUKHSA(イギリス健康安全保障庁)は今後さらに感染者が増加する見解を示し警戒を呼びかけています。
アメリカ国内における“JN.1”が占める割合は12月9日時点で全症例の20%弱でしたが、CDCは最大50%に上る公算が高いと説明。各国の保健当局と連携し感染力や重症化リスクについて調査を進めていますが、従来株や他の変異株と比べ免疫を回避する傾向が強いとの見方を示しました。これまでに報告されている主な症状は以下の通りです。

“JN.1”を含むオミクロン株の主な症状
発熱、咳、喉の痛み、頭痛、筋肉痛、味覚または嗅覚の変化や喪失、鼻づまり、鼻水、倦怠感、ブレインフォグ(目覚めや意識感覚が鈍くなる)、息切れ、胃のむかつき、軽い下痢

また、WHO(世界保健機関)は今月19日、“JN.1”を「注目すべき変異株」に指定。現段階で公衆衛生に及ぼすリスクは低いと述べる一方、市民や渡航者に基本的な感染防止対策を推奨しています。

WHOが推奨する感染防止対策

  • 混雑した場所や密閉された室内でのマスク着用
  • 咳やくしゃみをする際はハンカチ等で口を覆う
  • せっけんを使用し手指を清潔に保つ
  • 定期的に最新のワクチンを接種する
  • 体調不良の際は外出を控える
  • 自覚症状がある方は速やかに新型コロナウイルス検査を行う

アメリカでは2022年3月よりマスク着用義務が撤廃されましたが、CDCと各州政府は移動や集会が増える年末年始に感染防止対策を講じるよう求めています。渡航する際は「米国全州における規制と取り組み」をご確認ください。

参考元:BBC NEWSUSA TODAY