「トランプ氏は次期アメリカ大統領に不適格」 コロラド州の最高裁が出馬を認めず

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「トランプ氏は次期アメリカ大統領に不適格」 コロラド州の最高裁が出馬を認めず

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コロラド最高裁判所は19日、来年11月に行われる大統領選挙で共和党の代表候補を目指すトランプ前大統領の出馬を認めない判決を下しました。2021年1月6日に連邦議会議事堂を襲撃した首謀者と認定し、同州にて再選を目指す権利を失ったと裁判所側は説明。判決を受けたトランプ陣営は上告する方針を示し、国家反逆者の公職を禁止する“米国憲法修正14条3項”の適用が争点となります。コロラド最高裁判所は会見で、判決に関する最終的な効力を来年1月4日まで停止すると発表。トランプ氏は2020年に行われた大統領選挙の結果を覆すため支持者を扇動した罪に問われ、主に以下4件の罪状で起訴されています。

  • 大統領選挙の結果をゆがめて国家を欺いた罪(政府への詐取行為)
  • 選挙結果を確定する議会手続きを妨害した罪(公務に対する妨害)
  • 各州の選挙人選出に関する手続きを妨害した罪(反乱の画策と扇動)
  • 公民権で保障された開票後の集計結果を否定し妨害した罪(虚偽の証言と共謀)

連邦大陪審は今年8月の起訴状で、「トランプ氏は選挙で敗北したにも関わらず、権力の座に留まるため不正行為を行った」と指摘。同氏と関係のあった弁護士など6人は上記に関し共謀を認めており、検察側はトランプ陣営への捜査を進めています。
大統領選への出馬を認めない判決を下したコロラド最高裁判所はトランプ氏について、「連邦議会議事堂の襲撃は明らかに意図的で議論の余地もない」と批判。平和的な政権交代を阻止した行為は非常に悪質で、保身のために行った一連の行動を裏付ける十分な証拠があると述べました。裁判官による判決は4対3で、憲法修正14条第3項の規定に基づき大統領に就く資格は無いとしています。
一方のトランプ陣営は連邦最高裁に上訴を表明し、「バイデン大統領率いる民主党指導者による不当な判決であり、完全な誤りだ」と主張。同規定をめぐり大統領選挙への出馬資格が否決されたケースは、アメリカ史上初となります。

参考元:The Associated PressBBC NEWSBloomberg