バイデン大統領がアメリカ大統領選への立候補に意欲「近く出馬宣言を表明」

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バイデン大統領は14日、訪問先のアイルランドで来年秋に行われる大統領選挙への立候補について言及。「近日中に出馬宣言を行う」と述べ、2期連続の大統領就任に意欲を示しました。現在80歳のバイデン氏は与野党から高齢による認知能力の低下を指摘する声があり、最終的な判断時期が焦点となります。記者団とのやりとりでは「健康状態は良好であり、大統領選に出馬するのが私の使命と考えている」と前向きな姿勢を強調しました。
一方の野党(共和党)はすでに出馬を表明しているトランプ前大統領や、立候補が取り沙汰されるペンス前副大統領らがインディアナ州で開催された同党の支持団体NRA(全米ライフル協会)の年次総会に出席。有力支持者が一同に揃い、共和党の躍進を強い口調で語りました。総会で演説を行ったトランプ氏は、「大統領に就いた4年のうちに成し遂げた事例も多いが、私にはまだやらなければならないことがある。選挙戦で大勝利を収めて、かつての輝かしいホワイトハウスを取り返す」と主張し支持者から大きな声援が受けました。
また、ペンス氏は「この国はわずか数年で大きく変わってしまった。40年ぶりとなる記録的なインフレが起き犯罪も増えている。国中が恐怖と不安に覆われている」とコメント。トランプ氏と距離を置くペンス氏に対し、会場の一部からブーイングが起きるなど党内の分断が浮き彫りとなる一幕もありました。
当日の会場には出馬を表明している前アーカンソー州知事のハッチンソン氏のほか、サウスダコタ州のノーム知事、ニューハンプシャー州のスヌヌ知事、起業家のラマスワミー氏が登壇。ヘイリー元国連大使と有力候補と目されているフロリダ州のデサンティス知事は、会場でビデオメッセージを公開し早くも選挙戦に向けた動きが活発化しています。
なお、立候補を示唆していたポンペイオ前国務長官は14日の声明で、「今はふさわしい時期ではない」として出馬を見送る意向を示しました。

参考元：REUTERS、NBC NEWS