アメリカ・ケンタッキー州の銀行で銃撃事件が発生 5人が死亡し負傷者は9人に

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アメリカ・ケンタッキー州の銀行で銃撃事件が発生 5人が死亡し負傷者は9人に

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現地時間の10日午前8時半頃、アメリカ南部ケンタッキー州ルイビルの銀行で従業員による銃撃事件が発生。これまでに5人の死亡と9人の負傷が確認され、犯人は駆けつけた警官によりその場で射殺されました。犯人のコナー・スタージョン容疑者(25)はSNSのプロフィールに、「オールド・ナショナル・バンクのシンジケーション・アソシエイト」、「ポートフォリオ・バンカー」と掲載。3回の夏休みを利用して同銀行でインターンを経験し、昨年からフルタイムの従業員として勤務していました。
容疑者は犯行の様子をインスタグラムで配信し、運営するメタ社のCEOは「この悲劇的な事件のライブストリームをすぐに削除した」と発表。妻が同銀行に勤務しているケイレブ・グッドレットさんは、「銃撃が起こった瞬間に、妻は金庫の中に隠れていて難を逃れた。犠牲になった方が残念でならない」と沈痛な面持ちで語りました。
今回の銃撃事件により死亡した方は、ジョシュア・バリックさん(40)、ディアナ・エッカートさん(57)、トーマス・エリオットさん(63)、ジュリアナ・ファーマーさん(45)、ジェームズ・タットさん(64)の5人で、いずれも行員として勤務しており1階の会議室で凶弾に倒れました。このほか9人が負傷し、3人が重体のためルイビル市内へ搬送され現在も懸命な治療が続いています。また、負傷者の1人は2週間前に警察学校を卒業して赴任したばかりの新人警官で、頭を打たれて手術が行われましたが意識不明の重体です。
警察によると容疑者は数日前に解雇を通告され、10日の出勤前に銃撃計画に関するメモを書き残していたと説明。容疑者が勤務していたオールド・ナショナル・バンクのジム・ライアンCEOは、「この悲劇の影響を受けた全ての方を憂い、これからも祈りを捧げる」と哀悼の意を述べました。
事件の報告を受けたバイデン大統領は、「銃器の安全な保管と販売に対する身元調査に加え、銃器メーカーへの免責事項撤廃を義務付ける法案の可決を強く望む。銃規制に反対する議員らが納得するまで何人の市民が犠牲にならざるを得ないのか」と強い口調で訴えました。
アメリカの銃犯罪について統計調査を行うNPO法人ガン・バイオレンス・アーカイブ(GVO)は、今回の事件は今年で146件目の銃撃事件と報告。アメリカでは大半の成人(21歳以上)が免許を取得せず申請のみで銃器の購入と所持が認められる州が26あり、ケンタッキー州もその1つです。アメリカでは4月のみで銃撃事件が15件を超え、市民からは銃規制の強化を求める声が高まり世論の二極化が顕著となっています。

参考元:BBC NEWSREUTERS