竜巻でケンタッキー州の住宅1,000棟以上が被害に 倒壊した工場では捜索が続く

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竜巻でケンタッキー州の住宅1,000棟以上が被害に 倒壊した工場では捜索が続く

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竜巻の影響で大きな被害を受けた南部ケンタッキー州では、1,000を超える住宅が倒壊したと州知事が発表。現在も救助活動や行方不明者の捜索が行われていますが、いまだ被害の全容は明らかになっていません。
アメリカでは10日夜から11日未明にかけて、南部や中西部の6州にわたり30もの竜巻が発生。家屋や工場が全壊するなど、大きな被害をもたらしました。最も甚大な被害を受けたケンタッキー州には12日からボランティアが集まり、住民とがれきを片付ける作業を行っています。
同州のベシア知事は12日に会見を開き、被害状況について言及。多くの市民が家を失い、アメリカ国内において過去最大級の災害であると述べました。ベシア氏は亡くなった住民に追悼の意を表明する一方、「建物に閉じ込められ、いまだ発見されていない方がいます。奇跡を信じ、より多くの方が救助されることを祈っています」と沈痛な面持ちで語りました。
また、ケンタッキー州メイフィールドで倒壊したろうそく工場の被害状況についても報告。従業員およそ110人のうち40人が救助されたと発表し、現在も捜索活動を続けていると述べました。残る70人の安否は明らかになっていません。会社側は「クリスマス時期が需要のピークとなるため、災害時は24時間体制で作業を行っていました」と説明。被害を受けた従業員と家族を支援するため専用ホームページを開設し、基金を募るとしています。
一方、イリノイ州に所在する大手通販アマゾン社の倉庫も、今回の竜巻により大きな被害を受けました。これまでに6人の死亡を確認し、多くの負傷者をドクターヘリで病院に搬送したと消防署長が報告。「通報から6分以内に到着しましたがすでに建物の屋根はなく、鋼製の支柱はむき出しでした。コンクリート製の厚い壁が内側に倒れ、その下から45人の従業員を救助しました。竜巻が発生した午後8時半は勤務交代のタイミングで、多くの方が倉庫内で作業を行っていたと思われます」と述べ、被害の大きさを説明しました。
ケンタッキー州メイフィールドやイリノイ州エドワーズビルの一部では現在も停電が続き、水道などのライフラインも寸断されているため、当局は復旧作業を急いでいます。

参考元:FOX2 Detroit