関連記事
アメリカの大学でイスラエルへの抗議デモが広がる 30日に参加者約300人を逮捕
更新日 : 2024年5月2日
4月は日本から7万5,000人がハワイを訪問 コロナ禍前の約55%で推移
更新日 : 2024年5月2日
デサンティス氏がトランプ候補への協力を表明 「打倒バイデン氏」でアメリカ大統領選へ
更新日 : 2024年4月29日
アメリカ国務長官がロシアへの軍事支援で中国に警告 会談で追加制裁を示唆
更新日 : 2024年4月27日
更新日 : 配信日 :
【アメリカ国内の新型コロナウイルス最新情報はこちら】
イギリスを拠点とするコンサルティング会社、ヘンリー・アンド・パートナーズ(H&P)は2024年前期の世界パスポートランキングを発表。同社は2006年よりランキングを開始し、ビザを取得せずに他国への渡航が可能な国の数を“パスポートの強さ”と定義し統計を行っています。前回(2023年7月)は日本のパスポートは3位と後退しましたが、今回は再び首位に返り咲きました。また、シンガポール、フランス、ドイツ、イタリア、スペインも日本と同数で1位を獲得。日本とシンガポール以外の4か国は、初の首位獲得となります。一方のアメリカは前回の8位から7位に上昇し、前回3位の韓国も2位に浮上しました。
ランキングはIATA(国際航空運送協会)のデータに基づき、国連に加盟する193か国と台湾、マカオ、香港、コソボ、パレスチナ、バチカンを加えた199か国・地域を対象にパスポートのみで渡航可能な国の数を集計しています。最新の結果は1位シンガポール、日本、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン(194か国)、2位フィンランド、韓国、スウェーデン(193か国)、3位オーストリア、デンマーク、アイルランド、オランダ(192か国)、4位ベルギー、ルクセンブルク、ノルウェー、ポルトガル、イギリス(191か国)、5位ギリシャ、マルタ、スイス(190か国)と、ヨーロッパ諸国が上位に名を連ねています。
アジア圏ではマレーシア12位(182か国)、香港19位(171か国)、台湾35位(143か国)、中国は62位(85か国)となりました。
2024年2月時点における世界パスポートランキングの概要は以下の通りです。
※順位・国名(ビザを取得せずに渡航可能な国・地域の数)
アメリカはハンガリー、カナダと同数の7位でビザを取得せずに188か国への渡航が認められます。2023年はおよそ6,700万人のアメリカ市民が海外へ出国したとITA(米国商務省国際貿易局)は発表し、人気観光地のメキシコ、カナダ、イタリア、日本など4か国はビザなしでの入国が可能です。アメリカは2006年と2014年のパスポートランキングで1位を獲得しましたが、以降はヨーロッパ各国に追随を許し7~8位が定席となっています。
最下位はアフガニスタンで、ビザを取得せずに渡航可能な国・地域は28に限定されます。また、97位の北朝鮮は前回の98位から1ランク上昇し、ビザなし渡航が可能な国も39から42に増加。下位10か国は前回のランキングと概ね同じ順位となり、民主主義と敵対し紛争が続く国のパスポートに対する評価はいずれも低い傾向です。
2024年前期のランキングは新型コロナウイルス感染拡大に伴う入国制限の解除時期と渡航者数も審査の対象となり、早期に規制緩和を施行したヨーロッパ諸国が優位な結果となりました。
H&P社のクリスチャン・カリン会長は、「平均値は111か国で、調査を開始した2006年の58か国から約2倍になった。全体的な傾向として海外渡航の需要は上昇しているが、自由度が高い国と低い国の格差がより顕著に表れている」と指摘しました。また、日本入国に際しビザの免除が認められる国・地域は2024年2月時点で70か国となっています。日本市民は他国と比べて不法滞在者が少なく、海外でも優れたマナーが高く評価されているとカリン会長は説明。国際的に評価が高い日本のパスポートは、シンガポールや韓国と並ぶ“アジアのトップ3”として今後も首位争いを展開する見通しを示しました。
更新日 : 2024年5月2日
更新日 : 2024年5月2日
更新日 : 2024年4月29日
更新日 : 2024年4月27日