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共和党は23日、11月のアメリカ大統領選挙に向けて党内候補を指名する2度目の予備選挙をニューハンプシャー州で開催。今回より候補者争いはトランプ前大統領(77)とヘイリー元国連大使(52)の2人に絞られ、開票率20%の段階でトランプ氏の勝利が確定しました。同州では無党派層を含めてトランプ氏の支持者は移民政策を重視する傾向が強く、「アメリカ第一主義」を目指す前大統領にとって大きな前進となりました。勝利宣言を行ったトランプ氏は、「移民政策はアメリカ経済を左右する大きな問題だ。数百万を超える不法移民を排除するため、前政権で行った国境の壁を再び建設しなければならない」とコメント。大統領に就任した際は厳格な移民政策を導入すると述べ、支援者からは大きな歓声が上がりました。
現地時間午前3時における開票率は約90%で、各候補の得票率は以下となっています。
15日にアイオワ州で行われた予備選挙では、トランプ氏が51%の得票率を獲得し圧倒的な強さを見せつけました。また、21.2%で次点となったデサンティス現フロリダ州知事は、支持率の低迷を理由に撤退を表明。21日にX(旧ツイッター)にビデオメッセージを投稿し、今後はトランプ氏を支持する方針を示しました。
ニューハンプシャー州で勝利したトランプ氏は夜に集会を開き、「今日は素晴らしい日を迎えることができた」と支持者らに謝意を表明。「同州とアイオワ州で勝利した候補者は予備選挙を制す」と述べ、指名候補の獲得に自信を示し改めて支持を呼びかけました。
一方のヘイリー氏は支持者を前に演説を行い、トランプ氏の勝利を祝福した上で選挙戦の継続を発表。「予備選挙は2戦目が終わったばかりで、まだ勝利の可能性がある。4戦目には私の地元であるサウスカロライナ州が控えており、支援者のため最後まで力を尽くす」と意志を強調しました。
インドのパンジャーブ系をルーツに持つヘイリー氏は人種マイノリティ政策に定評があり、2011年から2017年までサウスカロライナ州知事を歴任。2期目在任中にトランプ前政権で国連大使に指名され、共和党の穏健派として着実に地盤を固めてきました。党内予備選挙の3戦目は2月8日にネバダ州で行われますが、ヘイリー氏は同州に候補者届けを提出していないためトランプ氏の「不戦勝」が決定しています。4戦目となるサウスカロライナ州の予備選挙は2月24日に行われ、地元での結果が正念場となる見込みです。
更新日 : 2024年5月18日
更新日 : 2024年5月17日
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