アメリカ大統領選挙 アイオワ州での共和党指名争いでトランプ氏が大差で勝利

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アメリカ大統領選挙 アイオワ州での共和党指名争いでトランプ氏が大差で勝利

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共和党は15日夜、アイオワ州にてアメリカ大統領選挙の党内指名候補を選出する大会を開催。党内初戦となる予備選挙において、トランプ前大統領(77)が他の候補に大差をつけて勝利しました。大統領への返り咲きを目指すトランプ氏にとって思惑通りのスタートとなり、6月まで続く党大会での言動が注目されます。今回アイオワ州で行われた共和党内予備選挙の開票結果は以下の通りです。

  • ドナルド・トランプ氏(第45代アメリカ合衆国大統領):51.0%
  • ロン・デサンティス氏(現フロリダ州知事):21.2%
  • ニッキー・ヘイリー氏(元国連大使):19.1%
  • ビベク・ラマスワミ氏(実業家):7.7%

2位争いはデサンティス氏とヘイリー氏が拮抗し、開票率90%を超えた段階でデサンティス氏が次点に決定。かねてよりアイオワ州は共和党の保守層が強固な地域ですが、今回の投票であらためてトランプ氏の人気が浮き彫りとなりました。初戦でトップを飾ったトランプ氏は同州デモイン市内で勝利集会を開き、共和党とバイデン氏率いる民主党(与党)との差別化を強調。一方で古くから施策や思惑に違いがあると理解を示し、「アメリカ国民は結束しなければならない。今がその時だ」と述べ会場の盛り上がりは最高潮に達しました。
全米の世論調査でおよそ6割の支持率を得て独走するトランプ氏は、アイオワ州での大会直前に行われたアンケートでも55%を獲得。事前の世論調査とほぼ同じ結果となり、党内指名候補に向けてさらなる飛躍が予想されます。同氏は2021年1月の連邦議会議事堂を襲撃した件など4つの罪で起訴されていますが、初戦の勝利で党内レースへの影響が無い実状を自ら示しました。
一方で「ミニ・トランプ」と称されるデサンティス氏も、前評判の高かったヘイリー氏を破り2位と善戦。州内99郡すべてを訪問し支持層の獲得に尽力しましたが、トランプ氏が掲げる政策と共通点が多く次回以降の予備選挙に課題を残しました。次の党内大会は1月23日にニューハンプシャー州にて行われます。
また、今回の予備選挙で最下位となった実業家のラマスワミ氏は、党内候補争いからの離脱を表明。インド系アメリカ人の同氏はバイオテクノロジー企業を設立して成功を収め、トランプ氏が掲げる「アメリカ第一主義」をさらに推進させると訴えてきました。昨年夏の党内大会ではトランプ氏とデサンティス氏に次ぐ3番手に浮上し注目を集めましたが、政策の具体性が乏しい点から支持率が後退。今後は他候補の支援に回り、共和党の復権を目指し選挙戦に協力する方針です。

参考元:The Associated PressAXIOSCBS NEWSThe New York Times