3人が死亡したアメリカ・ラスベガスの大学銃撃事件 1人は准教授の日本人女性

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3人が死亡したアメリカ・ラスベガスの大学銃撃事件 1人は准教授の日本人女性

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6日にネバダ大学ラスベガス校で発生した銃撃により3人が亡くなった事件で、警察はうち1人が同大学に勤務する日本人女性であったと発表。今回の事件で男性教授(64)と女性助教授(39)も死亡し、ほか1人の教員が重傷で治療を受けていますが快方に向かっていると報告しました。
大学側は死亡した日本人女性のタケマル・ナオコさん(69)について、同校で20年にわたり准教授として勤務していたと説明。元々はプロのピアニストとしてアメリカで活動していましたが、日本語プログラムの開設に伴い採用され授業はいつも満員でした。多彩なカリキュラムが人気で学生からの信頼も厚く、熱心に日本への留学を勧められた生徒は「とても残念で今も信じられない」と落胆の表情を見せています。
ネバダ大学の学長らは8日に会見を開き、犠牲者を悼み哀悼の意を表明。会見に同席した同僚の女性教員は、「ナオコは素晴らしい感性を持ち、あらゆる才能を授業で発揮していました。独身を貫き健康面で若干の心配はありましたが、勇敢で寛大な心を持った彼女が凶弾の犠牲となり悔しさでいっぱいです」とコメント。いつも周囲に気を配り笑顔を絶やさなかったと語り、タケマルさんを含む3人の死を偲びました。
該当の事件は6日午前11時半ごろ発生し、通報を受けた警察は15分後に大学へ到着。校舎内を徘徊し9ミリ拳銃を発砲していたアンソニー・ポリト容疑者(67)は警官との銃撃戦の末、教務室がある4階で射殺されました。容疑者は経営学に関する大学教授の資格を持ち、非常勤講師として勤務していたネバダ州の大学を昨年6月に退職。その後は州内に所在する複数の大学に職を求めて応募しましたが、全て不採用となり家賃を滞納するなど生活は困窮していたとみられます。男は長らくラスベガス近郊で暮らしており、犯行に使用した銃は州法に基づき合法的に購入されたものと判明しました。
事件の報告を受けたバイデン大統領は8日にラスベガスを訪問し、犠牲者の家族や大学関係者と面会。今年1月から600件以上の銃撃事件が発生した状況を踏まえ、銃所持の権利を主張する野党(共和党)議員や議会に対して法改正の必要性を訴えました。
過去に10人以上が死亡した銃撃事件のワーストランキングは、「アメリカ国内で多くの犠牲者を出した凶悪な銃乱射事件」をご確認ください。

参考元:NBC NEWSNEW YORK POST