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アメリカの中央銀行にあたるFRB(連邦準備制度理事会)は6日、最新の経済報告”ベージュブック”を発表。報告書には国内12地区における7~8月の景気状況がまとめられ、今月19日より開かれるFOMC(連邦公開市場委員会)での重要な討議資料となります。大半の地区は、「経済成長が緩やかだった」と報告。製造と小売業での縮小が目立ち、顧客離れの懸念から物価の上昇を抑える動きが高まりました。一方で観光業は好調が続き需要の回復が見られますが、一部の市民は経済的に余裕がなくレジャー等の出費を抑えていると説明。相次いだ銀行破たんの影響から必需品以外の支出を減らし、貯蓄を重視する世帯が増えていると述べました。また、各企業は製造コストの上昇を価格に反映させることが難しく、収益率の低下が顕著であると指摘。人手不足が続く医療分野やサービス業のほか、高い技術が求められる職種では優れた人材確保も大きな課題となっています。FRBは「雇用率の低下に伴い、今後は多くの企業で賃金の上昇が鈍化する」と推測。アメリカでは人件費の上昇分を物価に転嫁する動きがインフレの要因とされ、賃金上昇の鈍化は経済成長の伸び悩みにつながる見方を強調しました。
一方、ニューヨーク連邦準備銀行のウィリアムズ総裁は7日のインタビューで、「インフレ率の低下と経済のバランス改善は重要な課題だが利上げを急ぐ必要はない」とコメント。理想とするインフレ率2%へ導くための政策と、FRBの再利上げは別の取り組みとして捉えるべきと述べました。
”ベージュブック”の発表を受けた金融関係者らは、19日に開催するFOMCで政策金利を現行の5.25~5.5%に据え置くと予測。年内の金利水準はパウエル議長が20日に発表するとみられ、FRBによる今後の見通しが注目されます。
更新日 : 2024年5月18日
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更新日 : 2024年5月15日
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