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ジル・バイデン大統領夫人は25日、フランスのパリで開催されたユネスコ(国連教育科学文化機関)の記念式典に出席。式典は5年ぶりに加盟復帰を果たしたアメリカのために行われ、盛大な拍手のなかユネスコ本部前に星条旗が掲げられました。アメリカはトランプ前政権時代にユネスコを脱退しましたが、バイデン大統領は今年6月に書簡で復帰の意志を表明。加盟国の承認を経て、今月10日付けで復帰しています。
現在も教員を務めるジル夫人は演説で、「世界平和に向けた国際的な取り組みに再び参加でき、大変光栄に思います。教育は未来をつくる重要なカギであり、世界を変えることができます。次世代を担う若者に力を与え、可能性を引き出す手助けを行いましょう」とコメント。各国と連携し教育や文化の発展に貢献する意向を強調しました。
式典ではユネスコのオードリー・アズーレー事務局長も演説を行い、アメリカが194番目の加盟国に正式に加わったと発表。「私たちは星条旗をあるべき場所に戻します。あらゆる分裂や意見の相違によって様々な脅威にさらされている今こそ、私たちは協力し同盟を強固にする必要があります」と各国首脳に呼びかけました。
アメリカは2011年にパレスチナの加盟をめぐる承認投票で反対を示し、イスラエルと共にユネスコへの資金提供の停止を表明。2018年の脱退後は中国が組織内での勢力を強め、民主主義が脅かされているとの懸念からバイデン政権はユネスコへの復帰を推進していました。また、アメリカはトランプ政権時代に離脱した地球温暖化対策の国際的な枠組み「パリ協定」にも復帰し、改めて国際協調を重視する姿勢を示しています。
参考元:NBC・Voice of America
更新日 : 2024年5月18日
更新日 : 2024年5月17日
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