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ルイジアナ州フィラデルフィアで4日、独立記念日を祝うイベント会場にて銃乱射事件が発生。4人の死亡と7人の負傷が報告され、警察が詳しい状況を調べています。事件現場はおよそ100人が集まったパーティー会場で、死亡した4人はいずれも成人であると地元警察は発表。犯人はスキー用のマスクを被り、防弾チョッキを着用して無差別に発砲しました。フィラデルフィア市のケニー市長は、「全米で相次ぐ銃乱射事件に深い悲しみと強い憤りを感じます。決して許されない行為であり、法的手段を用いて危険な人物から銃を奪わなくてはなりません」と主張。同様の事件を防ぐため、銃規制に関する強化措置を可決するよう議員らに要請しました。
また、ミシガン州ランシングでも同日午前2時ごろ、パーティー会場で男が口論の末5人に向けて銃を発砲。20代の男性5人が負傷し、うち2人は重体となっています。首都ワシントンでも5日未明に何者かが車から発砲し9人が負傷する事件が起こりましたが、全員命に別状はありません。警察によると犯人は車を停めた状況で発砲し、被害者を狙った犯行との見方を強めています。
昨年の独立記念日にはテキサス州ダラスでの祝賀パレード中に銃撃事件が起こり、7人の死亡と50人近くが負傷する惨事が発生。今年の独立記念日もアメリカ各地で銃乱射事件が多発し、イベント会場の治安に懸念の声が上がっていました。独立記念日の3日前にはカンザス州ウィチタのナイトクラブで銃乱射事件が発生し、2人の死亡と7人の負傷を確認。パーティーに参加していた大勢の若者に向けて、複数の男が無差別に銃を乱射しました。犯人らは現場から逃走しており、現在も警察が行方を追い事件の経緯を調べています。
バイデン大統領は4日、独立記念日にアメリカ各地で相次いだ銃乱射事件を受けて声明を発表。銃犯罪の蔓延を抑止するため、さらに多くの行動が必要であると強い口調で述べました。さらに、「アサルトウェポン(殺傷力の高い銃器)と、大量の弾倉所持について改めて禁止を要請する。銃製造業者の免責を廃止し、銃保持者に対して身元調査を行う法的手段を制定しなければならない」とコメント。銃規制法案の強化に反対する共和党(野党)議員らに向けて、協力と柔和の姿勢を呼びかけました。
アメリカのNPO法人GVA(ガン・バイオレンス・アーカイブ)では犯人を除く4人以上が死亡した事例を「銃乱射事件」と定義しており、今年に入り346件を超えたと発表。銃による悲惨な事件は今後も続くと予想され、市民や議会からは法整備を急ぐ声が強まっています。
更新日 : 2024年5月4日
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