アメリカ国立気象局 アリゾナ・テキサス・フロリダに猛暑への警戒を勧告

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アメリカ国立気象局 アリゾナ・テキサス・フロリダに猛暑への警戒を勧告

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NWS(アメリカ国立気象局)は28日、アリゾナ州、テキサス州、フロリダ州に居住する約6,200万人の市民に対し猛暑による警戒を勧告。最高気温は広い範囲で40度近くまで上り、厳しい暑さは7月4日まで続くと予想されます。NWSは「夜間と日中の寒暖差が激しい日が続き、特に昼間は急激な気温の上昇により体調を崩す恐れがあります。熱中症を防ぐため日中はエアコンを使用し、なるべく体温を下げる工夫を行ってください」と呼びかけました。25日にはテキサス州リオグランデで最高気温47度を観測。今後1週間以内の最高気温はアラバマ州で42度、ダラスで43度、ニューオーリンズでは44度に上ると予想され、外出時は十分な注意が必要との見解を示しました。
ニューオーリンズ州のカントレル市長は、27日の会見で猛暑対策として市内に冷却センターを開設したと発表。「私たちは前例のない時代に生きており、様々な健康上の脅威にさらされています。困窮した市民や家庭を救うため、必要な対策は全て行いたい」と述べました。また、テキサス州ヒューストンでは慈善団体“スター・オブ・ホープ”のスタッフらがホームレスに水を配布し、熱中症を防ぐ対応にあたっています。連日続く厳しい暑さと熱波の影響により、テキサス州で13人、ルイジアナ州で1人が死亡。日中の最高気温が48°Cに達したテキサス州ビッグベンド国立公園では、14歳の少年がハイキング中に死亡する事例も報告されています。同州やメキシコでは猛烈な暑さで電力網が脆弱(ぜいじゃく)な状態になり、各地で停電が発生。電力需要は26日午後に過去最高を更新し、地元電力会社は市民に節電の要請を検討しています。
一方、アメリカ全土の停電状況を伝えるウェブサービス”PowerOutage.us”によると、暑さと強風の影響によりアーカンソー州、テネシー州、オクラホマ州の11万戸で停電が発生。電力会社は切断された送電線の復旧作業を行っていますが、回復の目途は立っていません。気象の専門家は、「悪天候の増加と気温の変化は気候変動を裏付ける事象であり、およそ200年前と比べて暑さによる不快指数は少なくとも5倍に上ったと推測されます」との見解を示しました。

参考元:NBC NEWSAP NewsPowerOutage.us