トランプ氏が2年後の大統領選挙に出馬を表明「再びアメリカを偉大な国に」

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トランプ前大統領は15日夜、フロリダ州パームビーチの邸宅“マール・ア・ラーゴ”で会見を開催。2024年に行われる次期大統領選挙への出馬を正式に表明しました。中間選挙では相次いで公認候補の敗北が報じられ、責任論も浮上するなかでの発表となります。
トランプ氏は会見で、現政権の経済政策や外交・安全保障を厳しく批判。「2年前までアメリカは偉大な国でしたが、今は当時の輝きがありません。私はアメリカを再び偉大で輝かしい国にするため、大統領選への立候補を表明します」とコメント。共和・民主両党の主要候補のなかで、正式な出馬表明はトランプ氏が初となります。共和党の指名候補争いはトランプ氏を軸に展開すると見られ、民主党のバイデン大統領も再出馬に意欲を示していますが判断は来年になる見込みです。
トランプ氏は2020年の大統領選挙で敗北した際、「4年後にホワイトハウスを奪還する」と述べ再出馬の意欲を示してきました。今月8日に行われた中間選挙では共和党が優勢との予想でしたが、同氏が推薦した多くの候補が落選。当初描いていたシナリオ通りに進まず、開票翌日にはトランプ氏による側近への暴言が伝えられるなど共和党内で一時混乱が生じました。
自身の推薦候補は下院では着実に当選を果たしましたが、上院は民主党が多数派を獲得。共和党の敗北が決定し、ペンシルベニアやアリゾナなど大統領選挙の鍵を握る州でも民主党議員の躍進が目立ちました。
いち早くトランプ氏が出馬を表明した一方、共和党内ではフロリダ州知事選で民主党候補に大差で勝利したロン・デサンティス氏に期待する声が大きくなっています。現在44歳のデサンティス氏は「ミニ・トランプ」の異名を持つ保守派として知られ、地元市民からの評価が高いと共和党議員は説明。今年9月末にフロリダ州を襲った大型ハリケーン「イアン」による被害の復旧作業に尽力し、確実な政策目標を掲げる若き州知事として求心力は高まりを見せています。
なお、今回の中間選挙で当選が報告されている主な上院議員および州知事は「アメリカ中間選挙の投開票が進む　当選の上院議員や州知事を発表」をご確認ください。

参考元：BBC NEWS、NDTV