日米首脳会談 両国のさらなる関係強化と国際社会を主導する方針を表明

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日米首脳会談 両国のさらなる関係強化と国際社会を主導する方針を表明

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就任後初めてアジアを訪問しているアメリカのバイデン大統領は、5月22日夕方に専用機で日本へ到着。日本滞在中は岸田首相との首脳会談に加え、日本・アメリカ・オーストラリア・インドによる枠組み“クアッド”の首脳会合に臨みます。
バイデン大統領と岸田首相の日米首脳会談は23日午前11時過ぎに開催。対面での本格的な会談は今回が初となり、両首脳は通訳のみを交えた2人だけの会談を行いました。岸田首相は会談に際し、バイデン大統領の日本訪問を歓迎。今後も日米両国で国際社会を主導する方針を示しました。
日米首脳会談を終えた岸田首相とバイデン大統領は、東京都港区の迎賓館で午後2時過ぎから共同記者会見を開催。岸田首相は冒頭で、「日米同盟は長きにわたりインド太平洋地域の平和と繁栄の礎となっています」とコメント。中国が国際的な勢力と違法な海洋進出を強めるなか、日本の防衛力を強化し日米同盟を一層重視する考えを示しました。
また、両首脳はインド太平洋地域の市民に利益をもたらすため、IPEF(アイペフ:インド太平洋経済枠組み)の立ち上げを発表。中国への対抗を念頭に、TPP(環太平洋パートナーシップ協定)に代わる枠組みとしてIPEFの設立に至ったと説明しました。IPEFはアメリカと日本を含む13か国が参加を表明。各国の信頼関係を強化し、安全保障の拡充とさらなる経済発展のため緊密に連携するとしています。
その後、岸田首相は自らが掲げる「新しい資本主義」について言及。「バイデン大統領から改めて力強い支持をいただいた。中間層重視の政策をとるバイデン大統領と協力し、主要国に共通する経済政策の大きな潮流をつくっていきたい」と述べました。
さらに岸田首相は、日本が議長国を務める来年のG7サミット(主要7か国首脳会議)を地元広島で開催する意向を表明。「唯一の戦争被爆国である日本の首相として、私は平和へのコミットメントを示すのに広島が最も相応しい場所であると考えています。人類が二度と核兵器の惨禍を起こさないとの誓いを世界に示し、平和と世界秩序と価値観を守るためG7の首脳らが結束することを確認したい」と語りました。
一方、バイデン大統領は緊張が続く台湾情勢についても言及。「日米は台湾海峡の平和と安定を維持することを支持します。東シナ海と南シナ海における航行の自由を守り、国際法に反する中国と北朝鮮の行動を非難し抑止を望みます」と述べました。
アメリカのホワイトハウスは日米首脳会談を受けて、「バイデン大統領は岸田首相が表明した日本の防衛力を強化する決意を評価し、強固な日米同盟はインド太平洋地域における平和の象徴である」とコメント。「両首脳は北朝鮮の核やミサイル開発、中国の威圧的な行動などを非難し安全保障上の課題に対処するため今後も緊密に連携していく決意を表明した」と速報を伝えました。