「マスク着用に大賛成」大統領が方針を転換 約20州がマスク着用を義務化

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「マスク着用に大賛成」大統領が方針を転換 約20州がマスク着用を義務化

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現地時間の7月1日、アメリカのトランプ大統領はニュース番組の中で自身のマスク着用に関する方針について言及。「これまで公の場ではマスクを避けてきたが、人と接近する状況では今後着用する」と表明しました。保健当局によるマスク着用の勧告を拒否してきたトランプ氏に対しては身内である共和党の議員からも率先して着用を求める声が上がっており、これまでの方針を転換した形となります。

トランプ氏は番組の中で「マスク着用には大賛成だ」と発言。自ら率先して着用するかと問われると、「人と接近する状況ではもちろん着用する」と返答し、これまでも人前でマスクを着けたことがあると説明しました。その一方、新型コロナウイルスの蔓延を抑制するために全米でマスク着用を義務化する必要はないとの考えも強調。「国内には人々が距離を十分に確保できる場所がたくさんある。望む人はマスクを着用すればよい」と述べ、個人の見解に委ねるこれまでの方針は崩しませんでした。

世界的な感染拡大と発表された4月以降、米国疾病対策センター(CDC)では公共の場所においてマスクや布で顔を覆うことを推奨しています。しかし、トランプ氏は推奨に応じるかは個人の選択だと繰り返し述べ番組を後にしました。

アメリカでは経済活動の再開を進めていますが、カリフォルニア州やフロリダ州など多くの州で新型コロナウイルスによる新規感染者が急増しています。米国の累計感染者は280万人以上となり、13万人以上の死者が確認され未だ深刻な状況が続いています。

トランプ大統領がニュース番組に出演した同日、米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)所長のアンソニー・ファウチ博士は議会で専門家としての見解を表明。「国内の新型コロナウイルス新規感染者は一日あたり10万人になる恐れもある」と警告しました。さらに現在の状況について「感染拡大が制御できていないのは明らかだ」と発言。国内でマスク着用と社会的距離の確保を実行している市民は十分な数に達していないと述べ、市民と政府に対し一層の警戒を呼びかけました。

感染者の急増を受けて経済活動の再開計画を保留とする州が増えており、約20州で公共の場においてマスク着用を義務付けています。

参考元 : BBC NEWS
https://www.bbc.com/news/world-us-canada-53258792