「1月までにハマス指導者と武装勢力を撲滅」 アメリカ政府高官が最新の計画を発表

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「1月までにハマス指導者と武装勢力を撲滅」 アメリカ政府高官が最新の計画を発表

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イスラエルを訪問中のアメリカ政府高官は15日の会見で、パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスの最高指導者ヤヒヤ・シンワル氏について言及。同氏を戦争の首謀者と特定し、「彼の余命は残りわずか」と述べハマス撲滅が近い見解を示しました。逃亡を続けるシンワル氏の居場所を突き止めた上でハマス幹部のみを標的とし、一般市民への危害を最小限に抑えると説明。ガザ地区における民間人の犠牲者増加をめぐり亀裂が生じていたバイデン大統領とイスラエルのネタニヤフ首相との関係は、今回の発表により修復が期待されます。
テルアビブで会見を行ったアメリカ国家安全保障担当のサリバン大統領補佐官は、「来年1月までにハマスの指導者と武装勢力を特定地域へ追い込み、イスラエル軍は極めて局所的な攻撃に移行する」とコメント。同軍への継続支援を示す一方、民間人の負傷者を抑止する有効な措置を講じるようイスラエル政府に要請しました。サリバン氏のイスラエル訪問は10月7日に起こったハマスによるテロ攻撃から二度目となり、人道支援を重視するバイデン大統領の意向に基づきパレスチナ自治政府のアッバス議長とも会談を開催。会談では民間人の支援と人質解放を中心に協議が行われ、サリバン氏は多くの市民が避難しているガザ南部の窮状について報告を受けました。アッバス氏はパレスチナの近況について、「これまで安全とされてきた南部にも被害が及び、イスラエル軍は民間人の家屋も攻撃している」とネタニヤフ政権を激しく批判。イスラエル軍は12月初旬にガザ南部ハンユニスにあるシンワル氏の潜伏先を急襲しましたが、直前に逃亡したとみられ計画は失敗に終わりました。
また、パレスチナ保健局は15日までに、イスラエル軍の攻撃によりガザ地区のみで1万8,000人以上が死亡したと発表。大勢の市民を巻き込む戦争に国際社会は停戦を要求しており、バイデン政権はイスラエルとパレスチナの「二国家共存」に向けて今後も両政府と具体的な協議を進める方針です。

参考元:Cable News Network