「アメリカの意向を伝え関係修復を目指す」 バイデン大統領が米中首脳会談に意欲

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「アメリカの意向を伝え関係修復を目指す」 バイデン大統領が米中首脳会談に意欲

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APEC(アジア太平洋経済協力会議)へ出席するため、バイデン大統領と中国の習近平国家主席は現地時間14日にサンフランシスコへ到着。米中首脳会談は15日に行われ、周主席のアメリカ訪問は6年半ぶりとなります。
バイデン大統領は出発前にホワイトハウスで会見を行い、「アメリカ政府の意向を伝え、かつての関係を取り戻すことが命題だ。両国の軍は緊密に連絡を取り合い、危機に瀕した時は互いの立場を尊重した上で機能的に連携したい」と説明。アメリカは中国との経済や市場の分断を望まず、より良い方向に転換させたい意向を強調しました。緊張が続く米中関係を修復し、期待を持って周主席との会談に臨む方針です。一方で両国の貿易プランに関しバイデン氏は、「中国側が求める米国企業の情報を引き渡すつもりはない」と真剣な面持ちで主張。公平な立場を念頭に置き双方の発展を目指すと述べました。
また、ホワイトハウスのカービー戦略広報調整官は、米中首脳会談の議題について言及。イスラエルのパレスチナ自治区ガザで続く紛争に対する停戦への具体策や、ウクライナ支援に向けた米国側の取り組みについて説明し協議を行う見通しです。さらに、深刻化が懸念される気候変動の問題についても、地球規模で協力可能な取り組みを模索するとしています。カービー氏は会談に先立ち、「両首脳は率直な対話を望んでいる。特定分野で意見の違いも想定されるが、互いに向き合う姿勢が最も重要である」とコメント。米中首脳会談はおよそ1年ぶりで、バイデン氏は2021年1月の大統領就任から2度目の開催となります。警備上の理由から会談場所は正式に発表されていませんが、サンフランシスコ中心部から約40キロ離れた博物館で行われる見込みで、昨年インドネシアで行った会談より長い4時間を予定。米中両国で溝が深まる台湾情勢の緊張緩和も焦点となり、意図しない衝突を避けるため慎重な議論が予想されます。

参考元:The Associated PressREUTERSAl Jazeera