ハワイ州マウイ島のケアリア池がピンク色に変色 干ばつによる珍しい自然現象

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ハワイ州マウイ島のケアリア池がピンク色に変色 干ばつによる珍しい自然現象

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ハワイ州マウイ島の南中央部に位置するケアリア池の水が10日前から鮮やかなピンク色に変色し、珍しい自然現象として地元住民や観光客の注目を集めています。現地で調査を行うFWS(アメリカ合衆国魚類野生生物局)によると、池の水は10月30日から突然ピンク色に変色したと説明。塩分濃度の高い水域で稀に起こる自然現象の一種で、水中で繁殖する微生物“ハロバクテリア”が原因とみて今後も調査を続ける方針です。現在ケアリア池の塩分濃度は海水の2倍を観測し、専門家は「高度好塩菌の状態にある」と指摘。池の水質自体に問題はなく、当面のあいだ変色が続くと予想しています。
現地で撮影を行ったマウイ島在住の写真家モリン氏は、「ピンク色に染まった池を見たのは初めてです。友人から聞いた時は耳を疑い信じられなかったが、池に到着して眼前の光景に驚きました。有害な物質が原因かと心配しましたが、自然現象の一種と聞き安心です。日没は特に美しい色合いになり、素晴らしい写真が何枚も撮れました。インスタグラムに投稿したところ12時間で3,000近くの反響があり、この不思議な写真に多くの人が驚いています」とコメント。長年マウイ島で暮らす住民もピンク色のケアリア池を見て一様に驚き、神々しい景色だと述べ感嘆の表情を見せました。水質を分析したハワイ大学の研究チームは、誤って飲んだり池には入らないよう市民や観光客に注意を呼びかけています。
一方でマウイ郡は深刻な干ばつが続き、水道局はマカワオ地区、アッパークラ地区、ロワークラ地区、ハイク地区を含むアップカントリーサービスエリアの住民に節水を要請。洗車や芝生の水やりなど不要不急の理由で水道水を使用した際は、最高500ドルの罰金を科す制度が適用される見込みです。
また、NOAA(アメリカ海洋大気庁)の気象予報士は、来年4月までマウイ島とハワイ島の降雨量が過去最少になると予測。今年8月には猛暑による干ばつが原因でマウイ島西部を中心に大規模な山火事が発生し、およそ100人が死亡する惨事が起きました。NWS(アメリカ国立気象局)では冬季の水不足に懸念を示し、市民や施設に節水を心がけてほしいと述べています。

参考元:HAWAII NEWS NOW (11/9)HWAII NEWS NOW (11/8)