バイデン氏が来年のアメリカ大統領選挙に立候補を表明 トランプ氏との対立を強調

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バイデン氏が来年のアメリカ大統領選挙に立候補を表明 トランプ氏との対立を強調

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バイデン大統領は現地時間の25日夜にビデオメッセージを公開し、来年秋に行われる大統領選挙への立候補を正式に表明しました。およそ3分間の動画の中でバイデン氏は、「現状に満足している時ではない。だからこそ私は再選に向けて立候補する。ここはアメリカだ。共に取り組めば私達にできないことなど何もない」と述べ意欲を示しました。相次ぐ銃乱射事件や過去にトランプ前大統領の支持者が連邦議会を襲撃した件に触れ、国内の平和や民主主義が脅かされていると主張。すでに立候補を表明しているトランプ氏との対立を視野に演説を行いました。
この中でバイデン大統領は、「個人の自由はアメリカの根幹をなすものだ。極端な主義主張を訴えるトランプ氏の支持者は、国の基礎とも言える自由を奪おうとしている」とコメント。トランプ氏の方針を批判し、対抗する姿勢を強調しました。具体的な政策として民主主義や社会保障の推進に加えて、人工妊娠中絶と性的マイノリティーへの対応を掲げています。その上で、「こうしたテーマは政党を超えた課題であり、国民全員で取り組むべきだ。誰もが平等であり、公正な機会を得なければならない」と述べ無党派を含む市民に支持を呼びかけました。
声明の発表後、バイデン氏はホワイトハウスを通じて大統領選挙に臨む布陣を発表。民主党の最高顧問であるジュリー・チャベス・ロドリゲス氏が選挙戦のリーダーに就任し、党内で要職を担うクエンティン・フルクス氏が副リーダーを務めます。共同議長にはリサ・ブラント・ロチェスター下院議員、ジム・クライバーン下院議員、ヴェロニカ・エスコバー下院議員、クリス・クーンズ上院議員、タミー・ダックワース上院議員、ミシガン州知事を務めるグレッチェン・ホイットマー氏のほか、民主党の大口寄付者であるジェフリー・カッツェンバーグ氏(ドリームワークス・アニメーションSKG最高経営責任者)を任命しました。
バイデン氏は昨年11月に行われた中間選挙でもビデオメッセージを活用し、上下両院で大方の予想を上回る議席の獲得に繋げた実績を持ちます。今回のビデオメッセージも大統領選への立候補表明に有効な手段と捉え、着実な選挙戦を展開する姿勢を示しました。
米国史上最高齢の大統領として就任したバイデン氏は現在80歳で、国民からは健康状態を不安視する声が上がっています。しかし、民主党内で有力な候補者を擁立する動きはなく、来年の党大会を経てバイデン氏が党代表候補として選出される公算が高いと予想されます。
一方で政権奪還を目指す野党・共和党側は、トランプ氏やヘイリー元国連大使などすでに5人が立候補を表明。今回の有力候補と目されるフロリダ州のデサンティス知事も大統領選挙を視野に支持層を固めており、党内の指名争いに向けた動きが加速しています。

参考元:BBC NEWSAP NEWS