アメリカのクレイン首席補佐官が辞意を表明し近く退任へ　バイデン政権に影響も

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バイデン大統領の最側近であるクレイン大統領首席補佐官が、数週間以内に退任する見通しとなりました。バイデン氏の任期前半は目立った閣僚の交代はありませんでしたが、来年行われる次期大統領選に向けてホワイトハウス中枢の再構築が求められます。ホワイトハウスはコメントを控え、現時点で後任について明らかにしていません。
クレイン氏は大統領の政策調整や日程管理のほか、リスク管理などを担うホワイトハウスの要職を歴任。バイデン氏の副大統領時代から首席補佐官を務め、オバマ政権ではエボラ出血熱の対応でも陣頭指揮を執りました。また、クリントン政権においても、ゴア副大統領の首席補佐官を務めた経歴を持ちます。
クレイン氏は昨年11月に行われた中間選挙のあと辞意を伝えたとみられ、2月7日に予定している一般教書演説のあと首席補佐官が交代する見通しです。後任候補にはザイエンツ前新型コロナウイルス対策調整官、ウォルシュ労働長官、ライス国内政策会議委員長、リチェッティ大統領顧問、ダン大統領上級顧問、マーケル前デラウェア州知事らが取り沙汰されています。
クレイン氏はバイデン氏の上院議員時代から側近を務め、長年にわたり公私ともに支えてきました。重要法案の調整で議会側との折衝役を担うなど、政権を支える存在として知られています。バイデン氏は機密文書を持ち出していた件で与野党から批判を浴びており、後任の首席補佐官は問題解決に向けた調整が当面の課題となる見込みです。

参考元：Bloomberg、NBC NEWS