アメリカ下院議長選で異例の再投票 投票6回でも決着つかず4日夜まで休会

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アメリカ下院議長選で異例の再投票 投票6回でも決着つかず4日夜まで休会

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アメリカ連邦議会は3日に下院議長選挙が行われましたが、全候補が過半数を獲得できず複数回の投票を必要とする異例の事態が発生。再投票の実施は1923年以来100年振りとなり、現時点で6回目の投票が行われましたが未だ決定していません。
1回目の投票では民主党のハキーム・ジェフリーズ院内総務が212票を獲得。共和党のケビン・マッカーシー院内総務が203票、共和党のアンディ・ビッグズ氏が10票、その他候補が9票となりました。およそ20人の共和党議員がマッカーシー氏以外に投票し、党内の混乱が伺えます。
共和党が主導権を握る下院は新たな議長としてマッカーシー氏の就任が有力とされていましたが、保守強硬派の一部議員が造反したことで過半数を得られていません。バイデン大統領は迷走する共和党に対し、「世界中が注目するなか、議長選出にこれほど時間を要しているとは恥ずかしい限りだ」とコメント。求心力を失った共和党幹部らに苦言を呈しました。
2回目の投票もマッカーシー氏は過半数を獲得できず、3回目の投票後に共和党のトム・コール議員が4日正午まで休会を提案。民主党員の賛成を得て休会が決まりました。
4日から4回目の投票が行われましたが、いずれの候補も過半数である218票の獲得に至っていません。マッカーシー氏に反対する主な勢力は、保守強硬派である議員連盟「フリーダム・コーカス」のメンバーです。共和党幹部らは夜通しで造反議員と交渉を行いましたが、1人も懐柔できていないと説明。党内の分裂があらわとなりました。
下院議会は4日午後8時まで再び休会となり、マッカーシー氏に近い議員と造反議員との間で協議したのち7回目の投票が行われる見通しです。

参考元:Cable News Network