アメリカで新型コロナウイルスの入院患者が増加 マスク着用義務を再導入する動きも

スマホでESTA申請はこちら 出発の72時間前までにお願いします
Menu

アメリカで新型コロナウイルスの入院患者が増加 マスク着用義務を再導入する動きも

  • アメリカ
  • イリノイ州
  • ロサンゼルス
  • 新型コロナウイルス

更新日 : 配信日 :

【アメリカ国内の新型コロナウイルス最新情報はこちら】

アメリカでは11月末の感謝祭を境に、新型コロナウイルスの入院患者が急増。過去1週間における1日あたりの入院者数は4,425人に上り、先週と比べ17%増加しました。移動や集会が増える年末年始を控え、病床使用率の上昇に懸念が広がっています。
国内のマスク着用義務は医療機関などを除き、3月末を以て全ての州で撤廃されました。しかし、一部地域では感染の再拡大とインフルエンザの流行を警戒し、マスク着用を再び義務付ける動きが見られます。イリノイ州では集団感染の発生により、10以上の郡でマスク着用義務を勧告。カリフォルニア州ロサンゼルス郡も感染の急拡大を受け、屋内でのマスク着用義務について再導入を検討しています。
州保健当局のバーバラ・フェレール氏は2日の会見で、「病床使用率が10%以上、人口10万人に対し1日あたりの入院者数が10人を上回った場合はマスク着用義務を再導入します」と説明。乳幼児や児童の間で新型コロナウイルスとインフルエンザが流行し、小児病棟では病床使用率の上昇が続いていると述べました。
アメリカでは児童を対象とした新型コロナウイルスのワクチン接種率が停滞し、政府と保健当局にとって大きな課題となっています。副反応の懸念から生後6か月から4歳のワクチン接種率はわずか10%に留まり、民間のアンケートでは多くの保護者が子どもへの接種に抵抗があると回答。一方でオミクロン株派生型「BQ.1」と「BQ1.1」が急速に拡大し、現時点で国内における症例の62.8%を占めています。また、インドやシンガポールで確認された再感染のリスクが高い「XBB」も5.5%に増加。流行する恐れがあるとして、WHO(世界保健機構)は各国の保健当局に警戒を呼びかけました。
なお、イギリスのエコノミスト誌と市場調査を行うユーガブ社は、アメリカ国内に居住する成人を対象に新型コロナウイルスに関するアンケートを実施。「感染を全く気にしていない」が27%、「感染をあまり気にしていない」が32%を占め、全体の59%が感染に対する脅威を感じないと回答しました。外出時におけるマスク着用に関する調査では「着用しない」が44%に上り、「必ず着用する」と答えた17%を大きく上回っています。多くの医療専門家はマスク着用が感染予防に一定の効果があると評価していますが、アメリカでは着用に抵抗を示す市民が多い傾向が浮き彫りとなりました。

参考元:U.S. NewsBENEFITS PROYou Gov America