【8月6日更新】WHOがサル痘に関する緊急事態を宣言 アメリカとヨーロッパで患者が急増

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【8月6日更新】WHOがサル痘に関する緊急事態を宣言 アメリカとヨーロッパで患者が急増

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WHO(世界保健機構)は21日、サル痘の感染急拡大を受けて専門家による二度目の緊急委員会を開催。慎重な協議を重ねた結果、23日にテドロス事務局長はサル痘の流行を「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」として宣言を表明しました。現在WHOが指定する緊急事態宣言は、新型コロナウイルスとポリオ(急性灰白髄炎)に次いで3例目となります。
テドロス氏は会見で、これまで74の国・地域における症例は1万6,000人に上るとコメント。大半の患者は軽症であると述べる一方、アフリカで5人の死亡が確認されたと報告しました。
21日の委員会ではサル痘の急速な感染拡大が「緊急事態」に分類すべきかについて協議が行われましたが、統一した見解に至らなかったとテドロス氏は説明。世界各国でサル痘が蔓延している現在の状況は「国際的な懸念」に該当するとの考えを強調し、最終的な判断は自身が行ったと述べました。
WHOはサル痘の感染リスクについて、アメリカやヨーロッパ諸国が特に高いと指摘。その他の国・地域は中程度であるとの見解を示しています。今後も感染拡大が懸念されますが、今のところ国際的な渡航に支障や影響はないと述べました。
さらに、「今回の宣言により、今後はワクチン開発と感染防止対策の強化に向けた動きが加速するでしょう。正しい戦略のもと適切な対応を行うことで、必ず流行を阻止できる病です」とコメント。水際対策における体制の見直しや、医療機関での対処について各国に勧告を発出する意向を示しました。
サル痘は1958年に中央アフリカで発見された風土病で、天然痘に似たウイルスの感染により症状が現れます。現時点でサル痘のワクチンは開発されていないため、各国の医療機関では天然痘のワクチン接種や対症療法で治療にあたっています。典型的な初期症状は高熱、リンパ節の腫れ、水痘に似た発疹などで、日本ではこれまでに2人の症例を確認。両名ともヨーロッパへの渡航歴が報告されています。
一方、アメリカでは今年6月から感染者が急増。現時点で7,500人以上の症例が確認されました。
アメリカ国内の感染状況とサル痘に関する詳細はWHOがサル痘の緊急事態を宣言 アメリカ国内は50州7,509人が感染をご確認ください。

参考元:BBC NEWS