米国内の感染者20万人突破 フロリダ州は外出禁止地域を拡大

新型コロナウイルスの感染拡大が加速している米国では4月1日、国内の感染者数が20万人を突破しました。同日、一部地域で外出禁止令が発令されていたフロリダ州はさらに対象範囲を拡大し、マイアミ・デード郡、ブロワード郡、パームビーチ郡、モンロー郡の4郡において外出禁止を要請。高齢者には自宅待機命令を発令しました。フロリダ州では新型コロナウイルス感染者の約6割がマイアミ・デード郡、ブロワード郡、パームビーチ郡の3郡で占めていることが指摘されており、州政府は隣接する群に対しても一層の警戒を呼び掛けています。

米国では現地時間の2日早朝の時点で、216,722名の感染が確認されており、少なくとも5,100人以上の死亡者が報告されています。一日の死者数は900人以上となっており、死亡者の数が連日増加する異常事態に警戒を強めています。コネティカット州では生後6週間の乳児も感染により死亡したと報告されており、幼児や未成年者についても注意喚起がなされています。

無症状の人が感染拡大に拍車をかけていることを示すデータが増えるなか、米当局は一般市民にマスクの着用を徹底するよう再検討を進めています。WHO(世界保健機関)も米国に対して勧告内容を再検討する方針を示していますが、現時点では患者や医療従事者以外がマスクで口を覆う必要はないとしています。

新型コロナウイルスの感染が世界中で拡大するなか、世界の人口の93%に相当する約72億人が移動を制限されていると発表。世論調査機関であるピュー・リサーチ・センターが明らかにしました。大部分の国々では国境の一部もしくは全てを閉鎖しており、世界の大部分で国境を越える動きが「停止」していると指摘しています。この分析は各国の国境封鎖の発表と国連の人口情報に基づいたもので、現在世界174の国と地域で移動制限が導入されています。

参考元 : Cable News Network
https://edition.cnn.com/2020/04/01/health/us-coronavirus-updates-wednesday/index.html