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今年11月に行われるアメリカ大統領選挙に向けて、共和党(野党)は首都ワシントンにて代表候補者を選ぶ党大会を実施。3月1日から3日にかけて行われた予備選挙は、ヘイリー元国連大使(52)がトランプ前大統領(77)を下し初勝利を収めました。得票率はヘイリー氏が62.9%、トランプ氏は33.2%でおよそ30ポイントの差が開いたと共和党側は報告。これまで同党の予備選挙はトランプ氏が8連勝していますが、大差で勝利したヘイリー氏は開票後の会見で喜びをあらわにしました。
アメリカでは多くの州で予備選挙(党大会)が集中する「スーパーチューズデー」を3月5日に控え、依然として共和党はトランプ氏の支持率が高い傾向にあります。こうした中、穏健派のヘイリー氏は「若い力で従来の体制を変える必要がある」と主張。今回の勝利は同陣営にとって大きな布石となりましたが、これまで半数以上の支持率で勝利しているトランプ氏と異なる政策の訴えが焦点となります。
一方のトランプ陣営は声明で「ヘイリー氏はこれまでの予備選挙で大敗してきたが、今回は特定組織の後ろ盾があった上での結果に過ぎない」とコメント。首都ワシントンでの敗北は例外的であると強調しました。
スーパーチューズデーとは、党内指名候補争いの序盤戦が終了する3月の第1火曜日に複数の州で行われる予備選挙です。1980年代に名付けられ、中道派の候補者を望む南部の民主党員が選挙戦で公平が保てるよう制定されました。今年のスーパーチューズデーは3月5日で、以下の州にて予備選挙および党大会が行われます。
両党とも代議員の総数は1/3以上が条件となり、これまでの戦績はトランプ氏(共和党)が1敗でバイデン大統領(民主党)は全勝しています。
3月5日:スーパーチューズデー
多くの州で党内指名候補を選ぶ予備選挙を開催(民主党16州、共和党15州)
7月15日~18日:共和党の全国大会
本選に臨む代表候補者が決定
8月19日~22日:民主党の全国大会
本選に臨む代表候補者が決定
9月中旬:大統領候補者によるテレビ討論会
指名された大統領候補がテレビを通じて論戦を展開
10月中旬:副大統領候補者によるテレビ討論会
両党の副大統領候補による意見開陳と論戦を実施
11月5日:アメリカ大統領選挙の投開票日
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