アメリカ大統領選挙 ミシガン州での民主党候補選びで10万票が「支持候補なし」

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アメリカ大統領選挙 ミシガン州での民主党候補選びで10万票が「支持候補なし」

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今年11月に行われるアメリカ大統領選挙に向けて、民主党(与党)は2月27日にミシガン州にて代表候補を選出する予備選挙を開催。現職のバイデン大統領(81)が勝利しましたが、全体のおよそ13%に上る10万人以上が「支持候補なし」に投票するかつてない事態が起こりました。ミシガン州は本選でも勝敗を左右する激戦州のひとつで、多くのアラブ系アメリカ人が居住する地域です。アラブ系の市民団体らは、「バイデン政権はガザ市民を脅かすイスラエル軍を擁護している」と主張し強い反発を表明。抗議を示す意図として、投票をボイコットする動きが高まっていました。81%の得票率で勝利したバイデン氏は支持者に感謝を述べましたが、陣営側は懸念が残る結果になったと説明。バイデン氏は再選に向けて意欲を示す一方、国民の約8割は「高齢のため続投に不安がある」と答えています。
全米最大のアラブ系アメリカ人のコミュニティがあるデトロイト郊外では加入者が、「バイデン大統領のガザ情勢への対応に抗議の意思を投票で示そう」との呼びかけを実施。ミシガン州の投票用紙には候補者の氏名に加えて、「支持候補なし」の選択肢があります。投票を終えたアラブ系の女性はガザ地区の情勢について、「私だけでなく皆がとても辛い状況にある」とコメント。政府とバイデン大統領に、私たちの声が届くよう信じていると訴えました。このほか「支持候補なし」に投票した男性は、「パレスチナの惨状を受け入れられないため本選もバイデン氏に投票しないだろう」と現政権を批判。民主党の代表候補は8月20日頃に決定する予定ですが、中東やウクライナ情勢をめぐり与党内でも支援の継続について賛否が分かれています。
また、野党・共和党も同日にミシガン州で予備選挙を行い、トランプ前大統領(77)がヘイリー元国連大使(52)を破り勝利したと発表。得票率はトランプ氏が68.2%、ヘイリー氏は26.5%となりました。野党の代表候補は7月中旬に決定する見込みです。

参考元:Cable News NetworkThe ConversationPOLITICO