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アメリカのオースティン国防長官は、ヨルダン北東部に駐留する米軍基地で無人機(ドローン)による攻撃を受けて3人の兵士が死亡したと発表。29日に会見を開き、「アメリカを守るため必要な行動を取る」と明言し報復措置を行う方針を示しました。無人機での攻撃はシリアとイラクで活動する親イラン派武装勢力によるものと見られますが、関係組織は関与を否定。しかし、報告を受けたバイデン大統領は「卑劣な勢力による犯行を決して許すべきではない」と強い口調で同組織を非難しました。
オースティン氏はNATO(北大西洋条約機構)のストルテンベルグ事務総長との会談に先立ち、冒頭の会見で深い悲しみと怒りを表明。3人の死亡と少なくとも34人が負傷したと報告し、「バイデン大統領と私は米軍への攻撃を容認しない」と述べました。また、ストルテンベルグ氏も「イランは各国で過激な行為を繰り返しており、紅海では我々の船舶を攻撃するテロリストを支援している」とコメント。平和を脅かす過激な活動を批判し、亡くなった兵士に弔意を示しました。今回の攻撃で犠牲となった3人のうち2人は女性で、氏名や享年は以下の通りです。
3人はいずれもジョージア州フォートムーアに本拠を置く第718工兵中隊に所属し、米軍の道路や施設を建設するために訓練を受けた専門チームのメンバーです。陸軍上官のダニエルズ中将は、「彼らの奉仕と犠牲を決して忘れることはありません。私はこの悲劇によって遺された家族や愛する人たちと共に生き、これからも全力で支援します」と哀悼の意を述べました。
無人機による攻撃を受けた軍事施設“タワー22”には当時およそ350人の兵士が駐在し、米軍は事前に察知できなかった理由について詳しい原因を調べています。バイデン大統領は29日朝にホワイトハウスでオースティン氏とNSC(国家安全保障会議)のカービー戦略広報調整官らと協議を行い、低空飛行の無人機を捉えるレーダーを設置し攻撃態勢を強化する方針です。
一方のヨルダン政府は亡くなった米軍兵士3人を追悼し、数十人を負傷させた無人機攻撃を激しく非難。「我が国は今後もシリア国境付近でのテロ行為や武器の密輸対策に取り組み、安全を妨害する者を徹底的に排除する」と強調しアメリカ政府の主張に同意を示しました。
参考元:U.S. Department of Defense・The New York Times・REUTERS・USA TODAY
更新日 : 2024年5月15日
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