アメリカのブリンケン国務長官が習主席と面会　中国側は関係改善の意向を示す

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中国を訪問中のブリンケン国務長官は19日夕方、北京の人民大会堂で習近平国家主席と面会。ブリンケン氏は18日から相次いで外交トップと会談を行ってきましたが、習氏との面会によって中国側も関係改善に向けた姿勢を示したものと見られます。一方でアメリカ政府は、秋に予定される国際会議などの場でバイデン大統領と習主席による米中首脳会談の開催を示唆。ブリンケン氏は習氏に米中首脳会談の希望を伝え、実現に向けて調整を進めると述べました。両国関係は依然として対立が続くなか、アメリカ側は一連の会談を通じて意図しない衝突を防ぎたい考えです。中国指導者とアメリカ国務長官との面会は5年ぶりとなり、今後の進展が注目されます。

アメリカと中国の外交トップ会談　関係改善で合意するも激しい議論を展開

ブリンケン国務長官は19日午前、中国の外交トップ王毅(ワン・イー)政治局委員と協議を開催。北京の釣魚台(ちょうぎょだい)迎賓館で行われた会談は3時間におよび、台湾問題やロシアとの関係などを中心に協議が行われました。王氏は米国側に対し、「台湾問題について妥協や譲歩の余地はない。アメリカは中国脅威論をあおることなく、我が国への一方的な制裁について撤回を要求する」と主張。一方で「両国は健全で安定した状態へと戻り、本来あるべき正しい姿を互いに築かなければならない」と述べ関係改善を呼びかけました。
また、バイデン政権の閣僚として初めて中国を訪問したブリンケン氏は18日、秦剛(チン・カン)外相とも会談を開催。会談は夕食時間も含めておよそ7時間半にわたり、アメリカ国務省は「安保問題について率直かつ建設的なやりとりが行われた」と報告しました。両外相は対話の継続を確認し、秦氏がブリンケン長官の招きに応じて首都ワシントンへ訪問する意志を表明。しかし、米国務省と中国外務省は「詳細は明かせないが両国間に大きな隔たりがあった」と述べ、激しい意見の応酬を示唆しています。

参考元：REUTERS・AP NEWS