経営破たんしたアメリカのシリコンバレーバンク 東部の中堅地方銀行が買収に合意

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経営破たんしたアメリカのシリコンバレーバンク 東部の中堅地方銀行が買収に合意

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アメリカのFDIC(連邦預金保険公社)は26日、経営破たんしたシリコンバレーバンク(SVB)をノースカロライナ州に本店を置く中堅の地方銀行「ファースト・シチズンズ・バンク」が買収することで合意したと発表しました。カリフォルニア州に拠点を置いていたシリコンバレーバンクは急激な利上げにより財務の悪化が顕著となり、今月10日に経営が破たん。同社の資産はFDICの管理下に置かれ引き受け先を探していましたが、大手銀行グループから入札が入らず難航が続いていました。買収に合意した「ファースト・シチズンズ・バンク」は全米30位の規模で、SVBが展開していた17の支店は「ファースト・シチズンズ・バンクのシリコンバレーバンク部門」として27日より営業を再開しています。
一方、中央銀行にあたるFRB(連邦準備制度理事会)は、シリコンバレーバンクの破たんによる預金保険基金の負担がおよそ200億ドル(2兆6,200億円)に上ると報告。破たん当日に同銀行から引き出された資産は約420億ドル(5兆5,000億円)に上り、2008年に倒産したアメリカ最大の貯蓄組合ワシントン・ミューチュアルに次ぐ金額であると述べました。
ファースト・シチズンズ・バンク側は今回の買収にあたり、SVBの資産1,100億ドル・預金560億ドル・ローン720億ドルを引き受けると発表。FDICとの間で貸し倒れに対する保護協定も結んだと説明しました。
同銀行のフランクCEOは、「我々の強固な基盤を利用し、より大規模で有意義なソリューションを顧客へ提供できるだろう」とコメント。ファースト・シチズンズ・バンクは1898年に創業し、全米21州に500以上の支店を展開しています。

参考元:NPRThe New York Times