ハワイ島 キラウエア火山とマウナ・ロアの噴火活動が同時に停止

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ハワイ島 キラウエア火山とマウナ・ロアの噴火活動が同時に停止

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USCS(アメリカ地質調査所)は13日、ハワイ島内における火山活動の近況を報告。2021年9月から活動が続くキラウエア火山と、今年11月27日に噴火したマウナ・ロアが鎮静したと発表しました。マウナ・ロアの北東リフトゾーンで確認された噴火は12月10日に活動を停止し、二酸化硫黄の排出量は噴火前の水準まで減少。キラウエアの溶岩流は東側の裂け目から火口のカルデラへ移動を続けていましたが、12月9日に停滞が確認されました。USCSは2つの火山がほぼ同時に活動を停止した理由について、引き続き調査を進めるとしています。
ハワイ火山観測所の研究者は、「2つの火山は直接繋がっていませんが、地表深くのプレートやマントルで起こった摩擦が関与したかもしれません。互いの火山活動によってストレスが生じ、マウナ・ロアの噴火が恒常的なキラウエアの活動を鎮静化させたと考えられます」と説明。現時点でキラウエアの噴火はほとんど活動を停止し、噴煙の頻度も極端に減少したと報告しました。
キラウエア火山は2008年から頂上のカルデラ付近と、東リフトゾーンのプウオオ火口の2か所で噴火が続いています。2018年5月には大量の溶岩流が海まで到達し、700軒以上の住居が倒壊するなど甚大な被害をもたらしました。現在は頂上付近でのみ小規模な噴火活動を繰り返し、安定した量の溶岩がカルデラ内に流れています。
一方、マウナ・ロアは世界で最も活動が激しい火山の1つであり、1843年以来33回の噴火が発生。大半は数日以内に活動が停止しますが、1984年に発生した際は22日間にわたり溶岩流が市街に向かって移動を続けました。USCSは過去の傾向から当面のあいだ噴火活動の再開はないと予測し、これまで「勧告」としていた警戒レベルを「注意」に引き下げました。

参考元:ForbesHAWAII NEWS NOW