医療の専門家らがステルスオミクロン株の感染拡大に強い懸念を表明

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医療の専門家らがステルスオミクロン株の感染拡大に強い懸念を表明

  • ステルスオミクロン株
  • 新型コロナウイルス

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【アメリカ国内の新型コロナウイルス最新情報はこちら】

アメリカでは新型コロナウイルスの症例が大幅に減少し、過去7日間における1日あたりの新規入院者数が6,400人とパンデミックの発生以来最も低い水準を記録。1月中旬には1日あたり約3万人が入院し重症者が急増するなど深刻な状態が続いていましたが、長いピークを脱し感染状況は落ち着きを取り戻しつつあります。
新規感染者の大幅な減少により、CDC(アメリカ疾病予防管理センター)はマスク着用に関するルールを2月下旬に緩和。すでにアメリカ国内49州で屋内におけるマスク着用義務が撤廃され、最後の1州となっているハワイでも3月25日を以て同措置が終了となります。
こうしたなか、感染症の専門家らはヨーロッパで“ステルスオミクロン株(BA.2)”の症例が急増していると指摘。アメリカでも同様の傾向が発生する恐れがあると述べ、強い懸念を表明しました。
特にイギリスではBA.2の急拡大がみられ、新規感染者の3割が同株による症例であると説明。マスク着用義務やワクチン接種証明書の提示などの規制が撤廃されたことも、感染者の増加に繋がっていると指摘しています。
アメリカ政府の首席医療顧問を務めるファウチ博士は、「過去の感染傾向においてもイギリスで発生した事例が数週間後にアメリカでも起こりました」とコメント。アメリカ国内における規制緩和の加速により、新規感染者が増加に転じる恐れがあると警告しました。
また、コーネル大学ワイル医学部(ニューヨーク州)のジェイ・バルマ博士もファウチ氏と同様の見解を表明。「デルタ株やオミクロン株でも経験した通り、ヨーロッパで発生した事例は今後アメリカや各国でも起こり得ます」と述べ、市民に対し感染対策の継続を訴えています。

参考元:The Wall Street Journal