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来年11月に行われるアメリカ大統領選挙に向けて、フロリダ州のデサンティス知事(共和党)がツイッターで立候補を表明。トランプ前大統領の最大のライバルになるとみられ、党内の指名争いが過熱すると予想されます。デサンティス氏は24日にツイッターのビデオ声明で、「アメリカを先導する勇気と勝利を目指す信念を抱き、偉大な国を復活させるため私は立候補を宣言する」と表明しました。ツイッターを運営するテスラ社のイーロン・マスクCEOとの対話形式で開催された出馬表明イベントは全米が注目し、50万を超えるアクセスが集中。しかし、音声が途切れる障害が発生し一時中断となり、出馬表明は予定より20分以上遅れて行われました。
一連の報告を受けたトランプ前大統領は自身のソーシャルメディアで、「ツイッターによるデサンティス氏の選挙活動の幕開けは失敗に終わった。彼の選挙戦も苦戦を強いられるだろう」とコメント。バイデン大統領もツイッターに「我々のシステムは正常に機能している」と投稿し、デサンティス陣営に対し辛辣な意見を述べました。
二期目のフロリダ州知事を務めるデサンティス氏は現在44歳で、リベラル派との対決姿勢を前面に打ち出す保守的な政策を進める人物として知られています。コロナ禍では経済の回復を優先させ、感染対策の規制をいち早く解除し注目されました。2018年の知事選挙では当時の大統領トランプ氏による全面的な支援を受けて初当選し、政治姿勢から「ミニ・トランプ」と呼ばれ共和党内で寵愛(ちょうあい)を受けています。一方でデサンティス氏が主張するジェンダーや人種問題に関する方針に対し、同州に拠点を置くウォルト・ディズニー社が反対を表明。これまで同社に認めてきた税制上の特区制度を廃止する法律を成立させるなどデサンティス氏が報復措置に踏み切り、訴訟問題に発展していますが決着はついていません。また、南米からの移民政策に対しても厳しい措置を施行。不法入国した移民を民主党が優勢な首都ワシントンやニューヨーク州へ移送するなど、過激な行動で保守派からの支持を固めています。
5月24日に発表したアメリカの世論調査では、共和党の候補者でトランプ氏が53%の支持率を獲得。2位のデサンティス氏は26%で、トランプ氏とおよそ2倍の差がついています。次いでマイク・ペンス前副大統領が6%、ニッキー・ヘイリー元国連大使も6%、ティム・スコット連邦上院議員(サウスカロライナ州)は2%と報告されました。全ての候補者がトランプ氏に大きくリードされていますが、デサンティス陣営は選挙に向けて少なくとも2億ドル(約280億円)の予算を確保したと発表。トランプ氏と異なる政策と、今後の追い上げが焦点となります。一方、大統領選の決戦投票でバイデン氏とデサンティス氏が争った際の世論調査ではバイデン氏46%、デサンティス氏47%でほぼ互角の結果となりました。
アメリカの大統領選挙は4年ごとに開催される夏季五輪と同じ年に行われ、次回の投票は2024年11月5日となります。
大統領選挙における今後の主なスケジュールは以下の通りです。
1.と2.は民主・共和両党でそれぞれ審議を行い、最終的に党内の代表候補者を選出。11月の一般投票は代表候補者への直接投票ではなく、538人で構成される「大統領選挙人」を選ぶための投票が行われます。当確は538票のうち270票以上を獲得する必要があり、選ばれた選挙人は各州で協議を開催。12月の第3月曜日に決戦投票を行い、選挙人は各州で過半数に達した候補者(大統領・副大統領)を公表します。連邦議会による大統領の公式発表と就任式は2025年1月に行われ、本格的な政権執務も同時期から開始となります。
参考元:CNN・CBC・New York Times
更新日 : 2023年10月3日
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