アメリカ領グアム島に甚大な被害 「スーパー台風」が勢力を拡大し沖縄へ接近

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アメリカ領グアム島に甚大な被害 「スーパー台風」が勢力を拡大し沖縄へ接近

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米軍合同台風警報センター(JTWC)は、24日夜から25日未明にかけてアメリカ領グアム付近を通過した「スーパー台風」について言及。島内では一夜明けた25日も大規模な停電が続き、飛行機の欠航も相次ぐなど影響が広がっています。
JTWCでは平均最大風速67メートル以上の強い台風を「スーパー台風」と定義し、日本気象庁が定める「猛烈な台風」が同規模に該当します。一方で米国海洋局は台風とハリケーンは同じ熱帯低気圧による嵐と定義し、発生場所により名称が異なると説明。発生場所が西大西洋の場合は「台風」、大西洋および東太平洋では「ハリケーン」と呼称しています。
NWS(アメリカ国立気象局)は今回グアムを襲った台風について、一時風速30メートルを超える突風と1時間に50ミリを超える非常に激しい雨を観測したと発表。現時点でけが人は報告されていませんが、建物の浸水や窓ガラスが割れたなどの被害が発生しました。また、空の便はキャンセルや遅延が相次ぎ、多くの渡航者が空港で足止めされています。バイデン大統領は25日に非常事態宣言を発令し、市民や渡航者に対し頑丈な建物や指定された緊急避難所への避難を指示しました。グアムの警報は同日午後5時に解除されましたが、ルー・レオン・ゲレロ知事は「強風のため状況が改善するまで自宅等に留まるべき」と要請。引き続き十分な警戒が必要だと述べました。
台風は25日午後からさらに勢力を強め、午後6時には南マリアナ諸島を1時間に15キロの速さで西北西へ移動。中心の気圧は910ヘクトパスカル、中心付近の風速は55メートルで最大瞬間風速は80メートルの暴風雨が続いています。台風は29日から30日にかけて沖縄県石垣島へ接近するとみられ、日本気象庁は最新の情報に注意するよう呼びかけています。
温暖化の影響で台風の発生頻度と規模は増加傾向にあり、甚大な被害は世界経済にも大きな打撃を与えていると専門家は指摘。国立環境情報センター(NOAA)は今年5月、過去に10億ドル以上の被害をもたらしたアメリカのハリケーンランキングを発表し、上位10件によるハリケーンの総被害額は9,271億ドル(約125兆円)に及ぶと報告しました。

参考元:CNNFCCThe Washington Post