破たんしたアメリカ・シグネチャー銀行 NYBC傘下のフラッグスター銀行が3億ドルで買収

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破たんしたアメリカ・シグネチャー銀行 NYBC傘下のフラッグスター銀行が3億ドルで買収

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FDIC(アメリカ連邦預金保険公社)は19日、経営破たんしたシグネチャー銀行をNYBC(ニューヨーク・コミュニティ・バンコープ)傘下のフラッグスター銀行が買収したと発表。およそ3億ドル(約400億円)で合意したとみられ、シグネチャー銀行は40の支店と預金のほか一部債権をNYBCに譲渡しました。売却で得た資金は預金者の保護に充てられる見通しで、全ての支店は20日からフラッグスターの店舗として営業を開始します。
フラッグスター銀行はニューヨーク州ヒックスビルに本社を置き、昨年末時点の総資産額は約900億ドル(約12兆円)で全米の銀行で35位。一方の売却されたシグネチャー銀行は暗号資産(仮想通貨)関連の取引でこれまで業績を伸ばし、総資産は約1,100億ドル(約15兆円)で全米29位に着けていました。
今月10日に倒産したSVB(シリコンバレー銀行)の信用不安からアメリカ国内では預金の引き出しが急増し、シグネチャー銀行も12日に経営が破たん。同日ニューヨーク州金融当局より業務停止命令を受けましたが、FDICの管理下に置かれる前に同銀行は暗号資産の顧客との関係をめぐり刑事捜査の対象となっていました。
NYBCはシグネチャー銀行から取得する資産が約380億ドル(約5兆円)に上ると発表。内訳は現金約250億ドル・融資約130億ドルで、およそ340億ドルの預金と約20億ドルの負債も引き受けます。
また、資産を管理するFDICの担当者は、「シグネチャー銀行が暗号資産関連で得た約40億ドルの預金は、フラッグスター銀行が引き継がずに顧客へ直接返還する」と説明。今回の買収に関し、シグネチャー銀行のデジタル資産部門は当初から含まれていないと述べました。

参考元:BloombergBlloomberg Law