ハワイ島のマウナ・ロア火山が38年ぶりに噴火 フライトにも影響を及ぼす

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ハワイ島のマウナ・ロア火山が38年ぶりに噴火 フライトにも影響を及ぼす

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現地時間の27日午後11時半頃、世界最大の活火山として知られるハワイ島のマウナ・ロア(Mauna Loa)で噴火が発生。周辺には降灰が確認され、気象当局は住民に警戒を呼びかけています。溶岩は山頂付近に留まっており、これまでに人的被害は報告されていません。
マウナ・ロアの噴火は1984年以来となり、当時は22日間にわたり大規模な火山活動と地震が発生。4万4,000人の市民が居住するハワイ州第二の都市ヒロ(hilo)から、約7キロ離れた地点まで溶岩流が地面を覆いました。
HVO(ハワイ火山観測所)は今年10月から地震活動の活発化を確認し、観測を強化していたと報告。今回は噴火から約15分後に溶岩が山頂のカルデラ(火山活動によってできた大きな凹地)内に概ね収まったと述べる一方、最大0.6センチの灰が積もると予測し周辺住民に注意を呼びかけています。
USGS(アメリカ地質調査所)は現在の噴火状況について、「山頂からは今も溶岩が噴出しており、カルデラからあふれ出る恐れがあります。ただし、現時点で住居地域に到達する可能性は低く、非難勧告は発令していません」と説明。一方で、火口がカルデラの外に流出した際は溶岩が急速に移動する恐れがあるとして、周辺住民に注意喚起を促しました。
また、今回の噴火により航空便にも影響が出ています。サウスウエスト航空はハワイ島ヒロ空港を発着する9便が欠航となり、搭乗予約の変更を無料で行うと発表。毎日140便の離島線を運航するハワイアン航空は3便に遅れが生じましたが、現在は定刻通りの運航を再開しています。
マウナ・ロアは標高4,168メートルで、Hawaii Volcanoes National Park(ハワイ火山国立公園)内に位置するハワイ島のシンボルです。ハワイ島における大規模な火山災害は2018年に発生したキラウエアの噴火以来で、当時は数百戸の住宅が倒壊するなどの被害が報告されました。
今後、ハワイ火山観測所はUSGSの緊急事態管理局と連携し、マウナ・ロア上空から調査を行うと説明。当局は山頂付近への立ち入りを禁止し、周辺道路を閉鎖しました。避難勧告は状況を注視した上で検討すると述べ、周辺住民の受け入れ先として2か所の避難場所を用意しています。

参考元:BBC NEWSHAWAII NEWS NOW